原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

'19 .09.29.






そこら中の全てが澄み渡り、まるで海水浴帰りのような、夏の午後3時の潮風の匂いもしてきたので、もう何事もなかったような幸福な一日にしか思えない。


誰かの淹れてくれた珈琲が染み渡る。
今いる地点を、示してくれる。




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そして、グアテマラからの豆。
ペドロ氏率いる「サンタカタリーナ農園 ブルボン種 ウォッシュト精製」。

職人は、私も含めて、つい個性のある素材へと興味が移りがちだが、例えばこの良質なグアテマラ、今季はうちはフレンチローストに留めているが、クリーン、フレッシュなカカオ香、軽やかなボディ感、どこをとっても真っ当な一級品の深煎りに仕上がってる。

嗜好品において、世界最高品質のものが数百円で愉しめるというのは、珈琲以外に案外ないのかもしれない。


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'19.09.09.


台風の被害はありませんでしたか?
KUSA.店内は、一部水浸しになってしまいましたが、朝からスタッフ総出で復旧、喫茶は通常稼働で動いてます。

皆様に、被害がございませんように。




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先日の、『tocoro cafe とtalk vol.8 at 十五六』は、お陰様で第1部、第2部とも満席の中、tocoro cafe・上村さんのゆったりと鮮やかな進行につられるように、私は大船に乗った安心感のまま、しかし、非常にスリリングなトークセッションが繰り広げられたと思います。
改めて、主催・上村さんご夫妻にはこの場を借りて感謝申し上げます。


私と外山氏の共著「極彩色の孤独」より二篇、ポエトリーリーディングもさせて頂きました。
電子ノイズの中、吐息のようなリーディングは、聞き慣れない方も多かったと思いますが、どこかのほんのひとフレーズでも脳裏に焼き付いてくれたら幸いなのですが。


気持ち良い晩夏の昼下がり、十五六まで辿り着き、濃密な二時間を共有した後に、少し夕暮れがかった十五六の扉を背にする。

そしたら、あ、街の風景の色が、風の匂いが、少し違って感じる、そんな風に脳内が少し変容する通過点の時間になってくれていたら、私も含めた皆にとって貴重な時間になったのだと確信出来るのです。




明日は、生豆の総会出席。
また改めてレポート出来ればと思います。


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