原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

'19.01.29.








「カフェノナマエ」
(川口葉子著・キノブックス刊)
東京カフェの歴史を感性で見つめ、丹念に綴ってきた川口葉子さんが、一つ一つのカフェのネーミングから想像力を巡らせて、物語を語っていく随筆集、またはカフェ歴史の論説書と呼んでも良い渾身の書。

『sens et sens 』さん、『1 ROOM COFFEE』さん、『tocoro cafe』さん、『kibi cafe』さんなど、錚々たるお店さんも名を連ねています。




珈琲によく合う、深夜に、武満徹のギターのための小品を聴きながら読んでいる、今は午前2時。


日々のこと - trackbacks(0)
'19.01.20.






だとしても、信じてみることにするよ。

って言葉の、迷いを経た末の決意の感じが好きで、夕陽見ながら自分に言い聞かせてみる。




日々のこと - trackbacks(0)
賀正.



明けましておめでとうございます。

とても気持ちの良い天気に恵まれた三ヶ日でしたね。
幸先良い一年になりそうだと皆様も思われたのではないでしょうか。


KUSA. 喫茶は、5日(土)より営業致します。
小さなショップコーナー『前衛と祈り』もひっそりとオープンしますので、まだ未完成な部分もございますが、お立ち寄り下さいませ。







ところで。

飲み物としての珈琲は元来嗜好品として日本にもたらされましたが、今やお茶と同様、家庭でポピュラーに飲まれる飲料として成長致しました。ですが、それを提供する珈琲店は、ただポピュラリティーとしての立ち位置だけではなく、フォンテーヌが美しい詩を生み出し、フランクリンが合衆国憲法を執筆したパリのカフェプロコープ、永井荷風が構想を巡らせた東京のカフェプランタンといった黎明期のカフェを持ち出すまでもなく、文化人たちが集い、物思い、そこから世界にNOを突きつけるクリエイションを産み出す場としての存在意義もありました。

私達が14年前、この地に店を開いたのも、美味しい珈琲を飲んで貰いたいという思いだけでなく、そのような思索の場としての珈琲屋文化を継承していきたいという思いがあったからこそでした。
珈琲と文学(とりわけ言葉だけを武器に深層していく現代詩)、珈琲と辺境性、つまりは世界でたった独りぼっちになれる場の一環として、今回、『前衛と祈り』というショップコーナーを開設致しました次第です。

勿論、珈琲器具も取り揃えております。木工家・遠藤マサヒロ氏による、特別仕様のエイジング加工手挽きミル、ミルをお探しだった方には愛機にして頂きたいです。

また、辺境性を感じさせる作品として、美術家・羽生野亜氏による溜め息の出るような小品も製作して頂きました。
こちらもお気に召した方はどうぞお早目に。


全てがほぼ一点物です。季節ごとに変わりゆくひと品ひと品、是非、珈琲の合間にでもご覧下さいませ。


KUSA. 喫茶 - trackbacks(0)
| 1/1 |