'17.06.27.
2017.06.28 Wednesday 23:50
チェルフィッチュ「部屋に流れる時間の旅」は、震災後の今も生き続けている私達に、罪悪感のような居たたまれなさを与え続ける。
「死んだ」青柳いづみが「生きている」夫に何度も何度も繰り返し投げかける問いかけ『覚えてる?』『覚えてるでしょ?』は、間接的に客席の我らに投げかけられており、心の中ではっきりと答えきれない私は、虚構と現実の合間で恐怖を感じて、涙がこぼれそうだ。
そして、思う。
私達は今日も明日も浮遊し続けるのだろう。
ただただ黄昏ているんだろう。
終着点に至っては靄がかって姿さえ見えない。
加えて哀しいことに、恐らくこれからも永遠と。
はてどうしたものか。
私達はターニングポイントにいるのだ。
答えが永遠にない中で、放棄してしまうのか、それともイマジナリーし続けるのか、それでも思考し続けるのか。