原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

『artisan33』




「mai cafeさん」から派生した、高級ビーントゥバーブランド『Artisan Chocolate 33』

新作は、濃厚なチョコレートエクレアです!



一口囓り、深み。
二口囓り、カカオ豆の香り。
三口目に、脳内世界へトリップ。

単純に、最高に美味しいってことです。
そして、そこには、汗と涙と愛情が詰まっているって、ひしひしと感じられるのです。

頑張れ、頑張れ、と心の奥の奥の方でずっと呟きながら、夜更けに頬張ってる。


KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
2016.10.25.





向井秀徳氏の攻撃的な詩という訳ではないが。
でも、人は、
30分間に2万5千もの嘘をつく。
本当は嫌いでもない誰かのことをdisる。
本当は大切な人に、心を閉ざす。

この店の中でさえそうだ。
戯言の氾濫の中で、まことのもの、ありのままのもの、
それはただのカップに注がれた一杯の珈琲のみだ。




どうか、今晩、気休めの言葉でもいい、
言葉があなたに浸透しますように。


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2016.10.24.




完璧に、赤とんぼの季節。

読書の秋、知の秋。

焙煎の合間に、ちょっと息子と将棋指す。ちょい二年前は、駒の動かし方をあーだこーだ教えてやっていた小4生に、長考に次ぐ長考の末、詰まれた時の感情は、こいつも成長したなぁという感慨を遥かに上回り、一日の疲れを吹き飛ばすかのような歯がゆさ、腹ただしさ。

これが男親と男児、同性同士の意地の張り合いというものなのだろうか。
というか、我の器の小ささなのだね。



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2016.10.23.

日本には目に見えないものの確固とした身分制度が存在している。
王国の、または独裁国家の、
二分化している格差とも違い、
ヨーロッパの歴史的な階級制度とも異なり、
表面では平等を装う曖昧で厄介なシステムだ。


声高に謳う者たちにこそ気をつけた方がいい。ヒッピー風情の。バックパッカー風情の。
彼らの多くこそが無自覚な真の既得権益層だ。


それでも民衆よ、
毎日手を汚している民衆よ、
照らし出される明るい陽射しの方へ、
裏切られることのない明るい陽射しの方へ、
確信を以って一歩踏み出した方がいい。
その時その瞬間だ、珈琲という液体が、わずかではあるけれど、その一歩の歩行力を後押ししてくれるかもしれないのは。







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KUSA.'s coffee beans→『栄久』

吉祥寺、井の頭公園裏通り、カフェ『EKU 栄久』さんです。

旧kibi cafeさん移転後の場所に、ささやかに、ぽつんと、静かに。


うっすらとした店内に、二人、いや三人。穏やかな空気の中、絶妙な距離を保ちながら、朝ご飯定食が運ばれてくる。
『栄久』さんのご飯は、具沢山なお味噌汁、おこげつきご飯、ぜんまい、大根のそぼろあんかけ、さつまいもの林檎煮、糸かぼちゃの酢和え、などなど。


少し、涙が、こぼれそうな。








キューブ状のモンブラン、メレンゲ、軽やかな生クリームと合わせて食べるデザートも秀逸。

吉祥寺界隈の方々、是非、しっとりとしたご飯とKUSA.珈琲の締めを味わいにお出かけしてみて下さい。





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2016.10.18.





新規開業店様へのレクチャー。
毎回ですが、長丁場です。
話している私の方も営業後になりますので、それなりにしんどい部分もあるのですが、必死に付いてきて下さるオーナー様も本当にお疲れ様でした。


カリタのピカピカの銅製ポットが初初しく、やるぞという意気込みが感じられ、こちらの胸にもずんずん響きます。


起業、開店のポイントは、
そこで何をしたいのかという自己実現性が明確かどうか、
その店を通してお客様や地域へどんな貢献をしたいのかという方向性がみえているか、
そして、その仕事でどの位の収入を得たいのかというビジネス的な視点をもっているか、
の三点になります。

もちろん、その前に、珈琲やパンやケーキや料理など、その店の顔となる商品を産み出す技術、知識を養うことは大前提となるのですが。


KUSA.喫茶の業務店舗様へのレクチャーは、雑談の中からも、個人店ならではの店を継続させるヒントが実はかなり散りばめられています。自分で言うのも何ですが。


今回のように、口だけでなく素直にフラットにやる気のある方には夜までとことんお付き合い致します。









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もうひと釜だけ、どうしても焼いておかなけらばならない豆がある。
そしたら、曲を聴いて、ただただ眠ろう。
最近、毎晩、聴いているもの、曲というか、音の粒子なんだが、David Michaelのフィールド録音盤。
個人的には超絶にすごくて感動的な傑作だったので。


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'16.10.16.

ひどく美味い、ふっくらとして、艶々のピンクで、秋の宵の家族にぴったりの、赤飯を頂いた。

子供、チャンバラ。

テニスコーツのバイババビンバ流れる。

奥方の洗い物のかしゃかしゃとした音。

私は、詩のような、殴り書きのような言葉らを連ねていく。













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今年この10ヶ月間で足を運んだ映画館。実写映画は話題作にしてもインディーズ作品にしても、内容を問わず、どれも半分程の入りだった。
しかし、子供にせがまれて観に行った4本のアニメのみは、全て満席だった。それらのアニメは結局全部、残念ながら個人的な趣味に合わなかったのだが、動員力を見る限り、また子供の心をきっちり捉えている様子を目の当たりにする限り、川上未映子さんの言う、「優れた作品には必ずフィクションとしての強度が最大限に発揮される、その作品に固有の瞬間がある」のは、アニメに軍配が上がってるのだろうな、などと考えつつ。それはとても自分の店を考える上で大切な観念でもあるのだ。

とんかつ屋さんや寿司屋さんがノンフィクションで、珈琲店とかカフェとかはフィクション的。
こういうニュアンス、きっと、飲食を営んでいる方には分かってもらえるはず。


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'16.10.15.

私たちの歩んでいる道は、未だ茨の道で、秋の光もまだ届かずにいる。
海の匂いも。
宵待草の色も。
中空に留まったままだ。

私たち人間の目に映る全て。
味方ではない全て。

光、点滅、シグナル。


だから、祝い合いたいのだ、やはり。











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ブラジル、コロンビア、グアテマラ、インドネシア、エチオピア、ケニア、タンザニア。
全てニュークロップが出揃いました。


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2016.10.13.




釜のメンテナンス。
焙煎。
新規開業店様とのお打ち合わせ。
補修。


時間は、静かに、緩慢に、ゆっくりと、でも確かな形で経過していってるのだ。
まるで、私たちは置いてきぼりにあっているかのよう。







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『石垣も、鉄の扉も、時の威力を前に
やすやすと崩れはててしまうのだから。』

シェイクスピアだ。
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'16.10.11.

手仕事、手作業って、世の中、ハンドハンドで興醒め気味なところもあるけど、フェンス、塗りましたよ。
折角「プレジャーガーデン」さんの施工により、礼拝所の城壁のようなフェンスが施されているので、塗装くらいはする、します。





柿渋は、ナチュラル過ぎてどんなもんかな、なんて昔は思ってたけど、今はヘビーに愛用。日本古来の天然塗料を木材がじんわりじんわり吸い込んで、太陽光で乾燥され、更にまた浸透させていく。
何度塗りかしなくてはならないので手間はかかれど、木が生きているような深い色合いに変貌していくので、今はこればかり。

人生もまた、秋深し。


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