原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

'15.12.30.

あまりに慌ただしい年の瀬のため、
はぁはぁ息をしながらしのいでいるようで。でも、ささやかながらクリスマスをイメージしつつご用意させて頂いたシュトーレンやウィンターブレンド'15、少しはお客様たちの冬の時間に花を添えられたか気にしつつ。
我が家は、毎年同じ顔ぶれの仲間と子供らと、忘年会みたいなクリスマスの夜を過ごしたりしてた。









昨年からお願いしているご近所の『Patisserie muさん』の特製クリスマスケーキはとろけるようなミルキークリームとスポンジの素晴らしい美味しさで、大人から子供まで皆に愛されてた。
しみじみ美味しい。

(キュートで美し過ぎるデコレーションだったのに、写真、あまりにピント外れで心痛みます)








我が店の10周年を越えたお祝いに大切な友人から頂いた、高畠ワイナリーの絶妙なスパーリングワインも開栓。
友人の想いが心に沁みたし、ワインのフレッシュなスイートさがたまらず、胃袋にも沁みたなぁ。









そして、大橋トリオさんからのクリスマスカードだ。
開くとトリオさんが鼻唄をさえずるように短いクリスマスソングが奏でられる。
これは、沁みた。
実験音楽から音響的電子音、クラシック、インプロヴィゼーション、辺境音楽、ロック、繊細な少女歌手たち。
今年一年、色々な曲を聴いてきたが、どの曲よりも、このトリオさんの僅か数十秒の唄声は私にとって胸を射ったよ。
悲しみや地球の一瞬や、今ここにいる奇跡の感覚や憂いややるせなさや、そういった我々が避けては通れない諸々の感情を彼は細胞に?み込み、このカードに閉じ込めることに成功したからなのだと思う。









関わって下さった全ての人。
ありがとう。






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'15.12.23.





まだまだ活力の絶えぬ内に、
都会の餌食にならぬよう、
田舎の餌食にならぬよう、
反逆的静寂さで以って、
地面ぎりぎりを這い続ける。





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愛おしい人たち。

もうすぐメリークリスマス。




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'15.12.22.













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毎週水曜日は、ファクトリーデー。
珈琲豆とケーキの販売のみの日です。
ローストしたての10数種類の珈琲豆を是非どうぞ。

明日、12/23(水)もファクトリーデーです。
12時から16時30分までの営業です。






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'15.12.20.

前につくし野の名店『sens et sens』さんの店主S君が、ダヴィンチのコーヒー特集で、「焙煎人の姫野氏は攻めの焙煎をしている。だから、この厨房で私も珈琲豆と格闘する」という旨のお話をしていたが、正に言い得て妙というか、そんな感じだ。

私は、最高の原料を栽培してくれる農園さんのお仕事を、まず選り分けという形で引き継ぎ、その後、日一日と変化する生豆の色、艶、水分量などを毎朝毎晩、見極めつつ対話していく。

それから、焙煎釜と向き合い、その豆の妙味をKUSA.ブティック珈琲に仕上げる為に攻めていく。
基本、攻めのロースト。
ま、守りの焙煎というのも時々はあるけど。。。


そんなKUSA.珈琲を、それぞれの小さな厨房やカウンターで、皆さん、格闘して下さっていて、その結果という訳でもないのでしょうが、こういう書籍にも選び抜かれた数件のお店さんの内、二件も素敵な店舗さんが取り上げらているのです。




「私サイズの小さカフェ」
渡部和泉著・旭屋出版

中板橋の『1 room coffee』さん。
井の頭の『kibi cafe』さん。

どちらも既に著名なショップになりつつあります。

これから開業しようかな、なんて考えている、特に女性の方なんかには一読して
得るものがある書籍かと思います。


師走も、もう半ば。
深夜にて。








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'15.12.16.






今日は会いたかった人たちに沢山お会いできて嬉しかった。
一年の終わりだから、挨拶出来ると一安心する。
が、夜からは、最後に残っていた厄介な親知らずの抜歯。
眩暈のするような痛み。食べ物、喉にも通らず。
良い一日が暗転。

生活とは、こういうものだ。




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'15.12.15.

右も左もやわだらけ。

徹底的に汗を垂れ流し、あくせくあくせく日々を貫き、その内、自分のやるべき事の中に束の間の喜びを見出す。

空いた時間は、脳内の暗黒大陸を彷徨い続けていればいい。

その人間の死に様は、そこから形成される。

見つけよ。








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お知らせしております通り、明日12/16(水)のファクトリーデーは、15時30分閉店となります。

どうぞ宜しくお願い致します。





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12月の営業日程.

KUSA.喫茶は、年末年始も、木曜、金曜定休で通常通り動いております。


年末の駆け込み珈琲豆購入でお越し頂くのも、年始の最初の一杯を求めてご来店下さるのも大歓迎です。


以下は、年末年始以外の営業日程です。

12/15(火) 臨時休業になります。
12/16(水) ファクトリーデー。15時30分閉店になります。
12/19(土) 臨時休業になります。




どうぞ宜しくお願い致します。

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'15.12.13.


ここ長生の地は、詩の都。
雨の降る街。






今日は、なぜだか若い恋人たちが多かった。

昔、同業者の間では、喫茶店を開業するなら学生街に出店するのが肝だ、というような言われ方をしていたし、実際、大学の周りの喫茶店は繁盛していた。

しかし今は、学生街は家賃が高い割に、苦戦する例も随分と多くなった。

要は若者たちがまず珈琲を飲まなくなったし、珈琲専門店やらスノッブ的なカフェやらで膝を突き合わせて語る場をさして必要としなくなったからかもしれない。


だから、こんな辺鄙な場所にある我が密教的珈琲店へ、恋人たちが何かを語り合う為にわざわざ出向いてくれるということに少しジンとしてしまったりする訳。










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'15.12.12.





とても久しぶりに、拷問みたいな音圧で、The Jon Spencer Blues Explosionのライブ盤とAcid Mothers Templeを聴く。

少し涙出そう。

歪んだギターが、捻れたギターが、まだまだこの世の転覆狙ってる。
ロックは、まだ終わってない。

見える見える、何が?

昼の光には分からない夜の闇の深さが。




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'15.12.10.





人はある日突然ダメになるのではない。
月日をかけてじわじわとスポイルされながら、気が付いた時には、目の前の人生が空っぽになっているものなのだ。


人を堕落させる要因は、今や無数に存在する。

生温い環境、
財産、
ドラッグ、
享楽的な性、
放蕩的日常、
、、、、、、
数々の。


そして、何より、それを間近で見なくてはならないのは、本当に哀しい。





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