原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

09.30.


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都心も夕方5時位の秋風が気持ち良いです。







さて、珈琲の原材料、生豆の調達にあたって、エクスポーターと呼ばれる専門家は、特に農家数の多い産地では重要なキーパーソンとなります。

我々消費国の人間と農家さんとの橋渡しの役割りを担う方です。

昨日は終日、コスタリカきってのエクスポーター・ホセ・ハビエル氏と現地の農園主さん3名を招いてのグループの学会。
(iphone不調、写真紛失.....)

コスタリカの精製方法は他産地に比べ、かなり特殊にこだわっていますので、作り手さんのお話しと同時に、それぞれのコスタリカの品種と精製方法のマッチングなど、興味深い説明を聴く事が出来ました。

ホワイトハニー、イエローハニー、ゴールドハニー、レッドハニー、ブラックハニー、ナチュラル。
コスタリカの精製方法分類です。

ごく簡単に言ってしまうと、精製とはミシュレージと呼ばれる生豆のヌメリを取り除く方法なのですが、後ろへいく程、特徴的な香味が作られると言う事でしょうか。

逆に元々複雑かつ個性的な香りをもつ品種は、シンプルにホワイトハニーで仕上げ、酸味がパワフル過ぎる品種などはブラックハニー精製でバランスを取るというか。

産地国のプロの方々の腕の見せ所。

今週からKUSA.て販売開始の「コスタリカ ラ・ロカ(マイクロミル・精製所) ラ・ケブラダ農園 カトゥアイ種 」
はホワイトハニー精製。
クリーンかつレモン的酸味が適度に含まれます。
この豆のKUSA.ローストは、最初徹底的に高火力、排気も最小限に絞り、その酸味を封じ込め、豆から珈琲特有のブラウン香が漂ってきた辺りから、極弱火に抑え、煙を一気に排出していき、苦味も柔らかく引き出しています。

浅過ぎない、
ザ・ブティック珈琲です。








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KUSA.'s coffee beans→『fripon-friponne』

9/29(火)〜10/3(土)
「暮らしを灯す」 vol.4
at
『fripon-friponne』




毎年、この初秋の恒例になってきました、芦屋の『ben:chi』さんが素敵なワイヤーランプやワイヤークロックなどなどを引っ提げて、船橋市の『fripon-friponne』さんに登場。

蚤の市的な要素もあり、本当にウォームフルな作品が一杯のようです。

KUSA.喫茶からもこの時期に相応しい珈琲豆3種、並べさせて頂いているので、お買い物がてらご覧になって下さいね。

「KUSA. の深煎りブレンド」

「ブラジル コヘーゴ・セコ農園 ナチュラル精製 フルシティーロースト」

「エチオピア サワナ農園 ナチュラル精製 ハイロースト」

1種類をじっくり愉しんでも、3種を味比べしても、ガラッと変わる珈琲達ですので、秋のひと時にチビっとお楽しみ頂けると思います。



KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
'15.09.27.



昨日は、休暇に入る前という事で、珈琲豆の買い溜めのお客様が多く、バタついてしまいました。ありがとうございます。




九十九里沿岸はトライアスロン大会の会場という事で、奥までぎゅうぎゅう。
一宮川を泳ぐ泳ぐ。
昔は、トライアスロン挑戦してみたいなぁなんて考えてた事もあったけど、今は全然無理。

なんてこった。




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お休みのお知らせ.


HP等でお伝えしておりますが、明日
9/23(水)は、身内の法要の為、休業させて頂きます。



また、9/29(火)より10/14(水)まで、夏季休業となります。


珈琲豆の通販に関しては、通常より少々お時間を頂戴する場合がございますが、稼働しておりますので、秋のひと時に是非ご活用下さいませ。

焙煎スケジュールは、『公式HP』をご参照下さい。









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巨大な建造物の前に立つといつも思う。
我々は、小さき者の為に生きているのだ。

子供、赤ん坊、老人、病に伏せている者、迫害された者、壊れた者、戦い終わった者、打ちひしがれた者、弾圧された者、もがいてもがいて溺れそうな者。

つまりは、自分を含めた他者全て。



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'15.09.21.

呉美保さんの映画は、往々にして話の完結が、「え?」という半端さで、良く言えば考える間や余韻を残す、悪く言えば消化不良的な感を残すものの、その作品の基調となっているのはやや色調を落とした「日常の風景」の映像美であり、それらは全方向にピントを合わせた如くにリアルな情景なので、町、部屋、夕暮れ、坂道、人々の顔の皺、商店、公園の叙情、全てに息吹きが吹き込まれていて見飽きる事がない。







新作も同様。

賛否両論なれど、映像作家としてそのフィルムは銀幕に映えまくり、時に、子を持つ者として、
胸をえぐられるようで、
不安が動悸を増し、
そして、暴発しそうになる。

でも、多分、それは、ただ単に、私が、子供や妻や、親や兄弟や、つまりは自分のファミリーが最も苦しみ、喪失しかかっていた時に、ギュッと抱き締めてやる、そういう瞬間を逃した事による罪悪感が体の隅々から消し去れないからなのだ、多分。




ART ? and SHOP? - trackbacks(0)
'15.09.20.

自由と混沌とやるせなさ。
オイルライターの揺れる灯、
地中のマグマが与える祈り、
桃色がかった花びら。

我々のいる、地点。

そこは、マージナルな音源に触れるに相応しい場でもある。









『ethiopiques 12』

少数部族コンソの土着音源をフィールド録音した、呪術的な傑作。




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'15.09.19.

粗末な聖堂のような。

村の喫茶室のような。

西陽射す昔の集会所のような。

深煎りをベースに出発したKUSA.喫茶。

スペシャリティーを黒光りするまで火を入れこませるローストのもの。そこに幾種かのハイロースト前後のチェリー的珈琲をラインナップに絡み合わせる。

珈琲店の辺境派のようなもの。







早朝から始める作業は、まず釜の火入れと温度管理。
やや薄めの板の国産釜は小一時間、分厚く覆われた外国釜は約一時間半、付きっ切りで180度〜200度の釜熱になるようにキープしてる。

グリーンビーンズを魔術的なブラウン、ブラウンブラックに変化させていくのは、その先だ。


怖れと緊張と確信が入り混じる瞬間。






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'15.09.14.

現在発売中の『暮らしのおへそ vol.20』にて、スタイリストの小暮美奈子さんがとっておきのお店3件に、KUSA.喫茶を選んで下さっております。




ほっと一息つけるムックです。

ふらっとご覧になってみて下さいね。









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KUSA.'s coffee beans→『sens et sens』

カフェに限らず、天ぷら屋、寿司屋、イタリアンにフレンチ、美味しいだけの店は、日本にはたくさんあると思う。
でも、美味しさを越えて、その店全体が魅惑的なオーラを纏う店はそんなにはない。

そして、魅惑的な店には必ずと言って言い程、店主にオーラと存在感が備わっているものだ。


町田市つくし野。
『sens et sens』さん。
崇高なパンとコーヒーとスイーツ、静謐さ、洗練さ、店主の意思、佇む時間。
全てが昇華されたカリスマカフェ。








私が近くに住んでいたら、週に一度、ここを訪れ、パンプレートを黙々と食し、ネルかペーパーかプレスかを選べる抽出で淹れられた珈琲を時間をかけてすすり、それからおもむろに珠玉のデザートを一皿頼む。

その小一時間の程の間に、きっと、一編の短編詩の断片が生まれるだろう。
反逆的で物々しく、ソリッドでひりひりした、でも優しい断片が。




発売中の「ダ・ヴィンチ」の、「本好きに薦めたいコーヒーのおいしいカフェ&喫茶」に見開きで取り上げられているようです。

ご興味ある方は是非。




KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
09.06.


薄紅色のあなたの頬と、
小さな夕暮れ。







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