原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

03.29.

17年ほど前に、奥方が住んでいた街。





高感度なギャラリー、昔ながらの商店、マニアックなグッズショップ、パン屋さんにスーパーマーケット、、、
田舎と違って徒歩15分圏内にハイライフ的なものから庶民的生活必需品まで全部揃ってる。

便利だなぁ、飽きないなぁと思う。
春の、途切れ途切れの暖風とあいまって懐かしい気持ちと安らぎも感じるな。


ただ、ほんの少しだけ、
でも過ぎた時間がもう取り戻せない位には確定的に、
今の私にはその街のピントはぶれていて、
それが心のやりどころを如何とも
しがたくする。






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営業日程 KUSA.の3月.

KUSA.喫茶の営業日程


「営業時間」
月曜日・火曜日
11:00〜16:30

水曜日
珈琲豆とデザートの販売のみの日(ファクトリーデー)
12:00〜16:30

土曜日・日曜日
13:00〜17:00


「定休日」
木曜日・金曜日・
最終日曜日と月曜日
(3月は29日(日)と30日(月))

どうぞ宜しくお願い致します。




KUSA. 喫茶 - trackbacks(0)
03.25.

職人仕事は、本当に見ていて、聞いていて興味が尽きない。
時間が許せば一日中見ていたい。

木材のアテが見えるという熟練職人さんは、その材がどの方向にどの位反るのかが分かるという。

「海岸屋Foo」さんとその熟練職人さんは、
「ここ1mm削って」
「了解」
というやり取りをさらっとこなしながら進めていく。




ラス網を貼る下地の組み。

この段階で美しく、もうこれで仕上がりでいいんじゃないかと思う位。







そして、地元の左官職人さん。




我々もラス網ズラーっとパチパチ止めていったけど、職人さんはやはりあっという間。そして綺麗。


この上から何度も重ね塗りだ。






木ごてに金ごてを駆使しながら、仕上げの表情も自由自在。

フラットさを嫌って、素人っぽい下手上手塗りみたいなのがいいね、みたいな風潮も未だあるし、私達も開店前は(これは金銭面が大きかったのだけど)自前塗りしたりしたけど、やっぱり職人さんはすごいや。

フラットさの中の美しさ。

フラットだとどれも同じに見えるかもしれないけど、ミニマリズム?逆にフラットさの中にそれぞれの職人さんのフラットさが宿ってるみたいな。

今ならそれが分かるんだな。


感謝だ。






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03.23.




これ、分厚い鉛の塊の棒が、天秤のようにバランスを取りながら重量物を吊るしている。


商売もまた、バランスが大事って話。


私達職人や経営者は、その技術や物を徹底的に突き詰めていかなければならないのだけど、何もかもを突き詰め過ぎて、その商品の先にいる顧客さんの事が視界に入らなくなってくるとビジネスとして乱れてくる。
芸術家とは違うところ。


また、お客さんの意見や要望には当然極力耳を傾けるのだけれども、十人十色の全てを受け入れ、採用してしまうと、もうその店は何が何だか分からなくなってくるもの。
これもバランス。


価格をギリギリまで抑えて顧客さんに還元したいというのはどの経営者も考えるのだろうけど、採算割れするようだと、結局は長続きせず、誰の為にもならなくなってしまうので、その店にあった設定をしていくのもバランス感。


商店は基本、働かない日は無収入なので、最大限に身を削っていくもの。
楽をしようとする商店が成功したという例は極めて少ない。でもまた逆も同じなり。追い詰めて追い詰めて不眠不休の労働を365日続けていては、多分その店は早晩もたなくなる。
これもまたバランス感覚なのだ。



ボクシングの名レフリー、リチャードスティールが言っている。

人の命にかえられる試合など
存在しないんだ。



つまり、仕事も、根源的には、そういうことになるのだろう。





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03.21.


日本の珈琲。

ジャポニズム。

私の知る限り、沖縄、徳之島、小笠原で育てられています。
コーヒーの木の育つ北限ギリギリの環境でしょうか。





今回、お客様のご好意で小笠原は父島の珈琲を差し入れして頂き、一応、日本の栽培地の珈琲は制覇出来ました!
ジャマイカのブルーマウンテン、キリマンジャロ山脈のキリマンジャロのうように、父島の珈琲は『ボニンコーヒー』という名称で呼ばれているようです。

焙煎人がそれぞれ違うので、単純に香味の違いを述べる訳にはいきませんが、このボニンコーヒー、深煎りなのに一番個性的かもしれません。

面白いですね。

南の島へ遊びに行く際には、そこで採れた珈琲を飲んでみるのも楽しいかもしれません。

因みに、小笠原父島へはフェリーのみの渡航方法になりますが、学生時代は何往復かしましたよ、おがさわら丸の乗組員バイトとして。

ほぼ立ちっぱなしなので太平洋の揺れで
何度も吐きましたが、丸二日過ぎ、二見港がうっすら遠くに姿を現す時の喜び。

ラスタカラーとラムバー、島を周回する原付き、ノヤシとシマザクラ。
ボニンコーヒーを飲みつつ、そんな感情的記憶が呼び起こされました。

今昔の感。




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KUSA.s coffee beans→『iijima coffee』

那須のカリスマカフェ「shozo cafe」さんから独立され、花見川の地に小さくも素晴らしいコーヒーショップ『iijima coffee』を開いて早一年、すっかり県内のカフェ、ケーキ好きの方々の間で評価は高まるばかりのようです。





夕暮れ時の『iijima coffee』さんは静寂さに支配され、物静かだけど一人一人のお客様を暖かく迎え入れてくれるオーナーさんたちの微笑み、高いレベルのケーキたち、心温まるコーヒーやドリンクに包まれ、オレンジの光を窓越しに眺めながらそこにいる誰もがこの店内で一体化していく感じすら。


KUSA.喫茶ローストの珈琲も、見事にオーナー様のカラーに染めて下さり、iijima coffeeブランドの珈琲に昇華されています。



さて、こちらで、春らしいイベントが二つ開かれるようなので、是非この機会に。





「Gluck&Gute」展。
3/19〜4/7まで。

Gluck&Gute製品(注:Gluckのuはドイツ語のu)、冷え取りにさほど熱心でもない男の私も「糸」さんで購入させて頂きましたが、国産ならではの丈夫さと快適な履き心地、微妙なニュアンスのカラーリング、高度なテクニックで編まれた二重構造になっていて、勝手に冷え取り効果。
おすすめのレッグウエアです。





「Matin Matin Morning Market vol.01」
4/5

錚々たる作り手さん達がiijima coffeeさんに終結しています!



皆様、どうぞ、来るべくこの春を満喫して下さいね。







KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
03.17.





闇も深くなり、花粉アレルギーも深くなる。


泣きたかったりするけど、泣けない。
大人だし。

笑いたかったりするけど、笑えない。
そんなに楽天家でもないし。

感傷的になりたくたって、センチメンタルにもなれない。
レトロ好きではないしね。

変なの。

一世紀近く前の詩でも読んでた方がまし。


今、『握手しましょう』という僕は知っている
自分が間違っていると、
そしてもはやそなたは無だと。



ベルギー工業テクノとニコチンと、
シュペルヴィエルを肺に映して、
トリップ。










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KUSA.”s coffee beans→『喫茶にこし』

ああ、忘れていたよ、この鉄条網に囲まれた我々の地にあっては、言葉は希望であり、武器なのだ。

鉄条網に囲まれた我々の地、なんてイメージングフレーズ古臭い。けど、そんな感じでしょ?今、この2015年。


ところで、カナパンさんというパンのカリスマ作り手さんはいつもメールで素敵なフレーズを書く。

「ああワクワクドキドキハラハラ。」

「ウキウキ感ウキウキ感。おもしろかったおもしろかった。」

私は勝手に、彼女はパンの作り手であると同時に、無邪気な詩人だと思ってる。

リフレインする言葉にリズムを宿すのは単純そうで中々産み出せないものだ。
天性以外に。

彼女は武器をもっている。







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さてさて、印西市の紅茶の名店、『紅茶と食と台所 糸』さん
にて、そのカナパンさんが、月一回の『喫茶にこし』を。

普段は素敵な紅茶の専門店。
でも、この日は珈琲も。

静謐な店内。

読書と、気の置けない友人と少しの会話。

この空間は、男性陣にも是非味わって貰いたいな。

濃密な珈琲、素晴らしきパンたちも待っているので。

今月は、3/21(土)10:30〜16:00で。









KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
03.11.

子供。

生意気盛りの子供。

注意すると、キッと睨み返してくる息子。

支度が遅くて、ここぞという時に限って更に手を煩わせてくれる子供。

眠くなると、あからさまに不機嫌になり、キィーキィー愚図り出す息子。

それなのに、夕暮れ時、とぼとぼ一人家路につく子を出迎えに行き、オレンジに染まりそうな川沿いを並んで歩いていると、握った手のひらを時折ギュッと握り返してくる。

遺伝子が、見えるんだよ。

本当に。







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そして、我々は、実に当たり前な事なのだが、40になっても、80になっても、
皆、
誰かの、
子供なのだ。















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珈琲豆セットのお知らせ.





『Boutique of boutique COFFEE Beans 』お詰め合わせ

・グアテマラ エル・インヘルト農園 パカマラ種 ウォッシュト精製 ハイロースト 100g

・パナマ コトワ・ダンカン農園 ゲイシャ種 ナチュラル精製 ミディアムロースト 100g

・KUSA.'s フロランタンクッキー 2セット(8片)

3,050円 (送料は別途、ギフト包装ご希望の際は別途150円)



中米、南米を代表すると言っても良い名農園のお二つから、スペシャリティ珈琲の中でも最高価格帯の2種の珈琲豆を、
フロランタンクッキーとともに組み合わせ致しました。

珈琲の世界は個人個人の嗜好性もあれば、その時の気分にも左右されますので、高ければ良いと言う訳では全くございませんが、ワイン通がビンテージのボルドーのピノ・ノワールを、又はクリュッグのシャンパンを一度は飲みたいように、一度体験してみるのも良いと思います。

でも、そんな大袈裟なものでもないのですが。

某コーヒーチェーン店では、パナマ産のゲイシャ種は、200g1万円位で販売されています。



我がKUSA.喫茶ローストのブティック珈琲の中でも、更なるブティック珈琲の世界。

ご自宅でのちょっとしたご褒美に、珈琲好きへのギフトに、是非ご活用下さいませ。

尚、この2種は、エキゾチックな酸味とクリーンな甘い酸味が特徴です。
どうしても苦味の珈琲が欲しい、という方には場合によっては不向きかもしれません。

ご検討の上、オーダーの際は『KUSA. 喫茶 公式HP』のオーダーフォームより、ブティックオブブティック珈琲セットとご記載の上、ご注文下さいませ。







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