この三連休も結局梅雨明けず、不安定な雲行きの中、静かに珈琲を楽しんで下さった親愛なる方々、本当にありがとうございます。
ところで、定期的に開催していた我が小さな珈琲教室も、膨大なる焙煎業務に追われ、先の予定が立てられずにいる始末です。
焙煎人にとっては、珈琲や珈琲豆をただ提供するだけでなく、ご家庭でも同じように楽しめるちょっとした技術、知識の提供も大事な仕事だと思っているので、歯がゆい気持ちも多々あります。
リクエストも度々頂いています。
ただ、今のところ、きちんとした開催の予定は夏の終わり以降まで作れそうにありませんので、もしもお急ぎやどうしてもという方は、水曜日のファクトリーデーにて個別対応可能な時間がございますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
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ほら、人生って、一つ歯車が狂って、うまくいかなくなると、とめどなく転落するって事ある訳じゃないですか。誰にでも。
そして、たそがれて、かりそめて、ひざまづいていく。
しかし、その事を、40代半ばにして昔よりずっと敏感に皮膚感覚で感じることができる今、こんな風にも思う。
珈琲なんてものは、紛うことなくただの飲料品だ。
しかし、そこに職人として魂を込めるのなら、それは黄昏れることを良しとする者にではなく、パルチザンのごとく、頭上から銃口突き付けられてでも這い上がらんと闘う者にこそ、寄り添う飲料でありたい。
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両手に幼な子の手を引き、ひと息に断崖から飛び降りる、その10秒前の気持ちはどんなだ?
貧困から這い上がれず、来る日も来る日も督促状から逃れられない気持ちはどんなだ?
銃弾がロケット花火のごとく日常に溶け込んでゆく恐怖を感じられるか?
愛する人が酒とドラッグで精神を蝕まれてゆくのを目の当たりにするやるせなさはどんなだ?
ウイルスが自分の細胞の隅々を破壊していく、それを止められない時の絶望は?
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往々にして人は間違うものだが、少なくとも今のKUSA.喫茶はそう、思ってる。