原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

07.27.

不規則営業にて申し訳ございませんでした。

明日から通常営業になります。

明日は、ロースト仕立ての珈琲豆8種、パンは4種程で、聖なる喫茶室を営みます。









ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー






一歩一歩、朽ち果てた階段を登る綱渡りのように、我が店を進めていく。


いや、店の運営だけでない、育児も、人間関係も、愛の育みも、金勘定も、焙煎も、肉体管理も、全て、薄氷を渡るが如しだ。


それはまるでこの世界の「百年の愚行」に何とか抗っているかのようにも思える。

もしくは追従しているかのような。









「百年の愚行」
(Think the Earth Project発行)
勿論、必読。





日々のこと - trackbacks(0)
07.25.



ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー



子供のいるベランダ。

男の子のいるベランダ。

小学生男子のいるベランダ。



そこには沢山の生物たちが集められている。

蝶々、蟻、蛙、亀、ザリガニ、ヤドカリ、カナブン、運が良ければカブトムシやら。

どれも周囲の環境から本人が調達してきたものだ。







そして、ある晩、蝉の羽化する瞬間に我々は立ち会う。


私達は、この生き物たちに恥じぬ程度に、きちんと大人へと着地したのであろうか?




日々のこと - trackbacks(0)
07.21.


この三連休も結局梅雨明けず、不安定な雲行きの中、静かに珈琲を楽しんで下さった親愛なる方々、本当にありがとうございます。


ところで、定期的に開催していた我が小さな珈琲教室も、膨大なる焙煎業務に追われ、先の予定が立てられずにいる始末です。


焙煎人にとっては、珈琲や珈琲豆をただ提供するだけでなく、ご家庭でも同じように楽しめるちょっとした技術、知識の提供も大事な仕事だと思っているので、歯がゆい気持ちも多々あります。
リクエストも度々頂いています。


ただ、今のところ、きちんとした開催の予定は夏の終わり以降まで作れそうにありませんので、もしもお急ぎやどうしてもという方は、水曜日のファクトリーデーにて個別対応可能な時間がございますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。









ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー


ほら、人生って、一つ歯車が狂って、うまくいかなくなると、とめどなく転落するって事ある訳じゃないですか。誰にでも。

そして、たそがれて、かりそめて、ひざまづいていく。

しかし、その事を、40代半ばにして昔よりずっと敏感に皮膚感覚で感じることができる今、こんな風にも思う。


珈琲なんてものは、紛うことなくただの飲料品だ。

しかし、そこに職人として魂を込めるのなら、それは黄昏れることを良しとする者にではなく、パルチザンのごとく、頭上から銃口突き付けられてでも這い上がらんと闘う者にこそ、寄り添う飲料でありたい。




ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー






両手に幼な子の手を引き、ひと息に断崖から飛び降りる、その10秒前の気持ちはどんなだ?

貧困から這い上がれず、来る日も来る日も督促状から逃れられない気持ちはどんなだ?

銃弾がロケット花火のごとく日常に溶け込んでゆく恐怖を感じられるか?

愛する人が酒とドラッグで精神を蝕まれてゆくのを目の当たりにするやるせなさはどんなだ?

ウイルスが自分の細胞の隅々を破壊していく、それを止められない時の絶望は?







ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー



往々にして人は間違うものだが、少なくとも今のKUSA.喫茶はそう、思ってる。




日々のこと - trackbacks(0)
07.20.





35度の焙煎スペースの中から産まれるものがある。

明日、明後日と、「ニカラグア ラ・フローレンシア ハニー」通常とは変えて、フレンチローストにて特別に提供しております。

独特な深煎り珈琲の味です。





日々のこと - trackbacks(0)
07.17.





夏だねぇ、と呟きたくなるような。

都心のアスファルトも、乱反射してる。

嫌いじゃないよ。

砂漠のかすれた匂いが少しするから。



日々のこと - trackbacks(0)
07.13.

KUSA.喫茶の7月の営業日程は、7/14(月)をお休みとさせて頂きます。

大変ご迷惑おかけ致しますが、どうぞご了承下さいませ。









ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー


消費者の方々の珈琲に対する理解がこの10年程で大きく飛躍したな、というのが店を始めてからの実感です。

ですので、これももう言わずもがなの事柄になりますが、珈琲の味は、生豆の産地や品種や質や状態、そして、焙煎、その後の抽出の全項目で大いに変わってきます。







KUSA.の焙煎機の煙突の引き延ばし工事です。

今までは直管で軒下までで留めていたものを45度の角度をつけ、屋根上まで持ち上げました。

勿論、排気は更に良くなります。
味で言うと、クリーンに仕上げやすくなります。
その分、排気調節、火力の調整は若干難度が増します。

この絶妙な排気で、リキッドアイス珈琲'14の8月分もどんどん仕込んでゆきます。

日々のこと - trackbacks(0)
07.08.

ヒグラシの鳴き重なる声をともに聞こうと
あの人は言い、
一遍の詩を紡いでいこう、色彩に覆われた
ガラス絵に、と別のあの人は言う。

歳上のあの人は珈琲を飲み交わしながら、
「たった今、その晩が訪れた。子供たちを
抱き締めなくてはならない夜なんだよ、さあ」と
誘う。



一人でものを産み出し、創造するのは
感動的だし、人間にしか営めない特権だと思う。
しかし、それの多くには限界が生じる。
特別な才を除けば。
私達は、もううんざりするほど、そういう者たちをたくさん見過ぎてしまった。

そこに別の誰かの微波なる感性が共鳴し合う時、
一人ではなし得なかった美が産まれることもあるというのに。


サンセットの橙が、紺碧の海岸線と交じり合う時のように。



価値転覆セヨ。





日々のこと - trackbacks(0)
KUSA.'s coffee beans→「apartment.m cafe」


KUSA.喫茶の7月の営業日程は、7/8(火)、7/14(月)をお休みとさせて頂きます。

大変ご迷惑おかけ致しますが、どうぞご了承下さいませ。








ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー




「apartment.m cafe」さんで過ごす夕べ。



くるまれたい。

くるみたい。

美味しいプレートとドリンク、朗らかなスタッフの方々と出会える場所。

KUSA.の珈琲豆を提供している私達本人でさえ、ふと失念してしまう程、多様な抽出方法で珈琲もサーブして下さってます。


千葉駅の裏の古い商店街に、佇む店。




KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
07.05.

ああ、パンクとは何ぞやって問われて、
「カウンターカルチャーの音楽」なんて、ツマラナイ解答。

それは、狂気を孕んだレジスタンス。

そして、ほんとの根っ子は死への絶望。









何十年来の愛聴盤。

PUNGOの「Wartz」。

篠田昌巳、東京チンドンの前兆、というか、菅浪ゆり子のユニット。

夜のふける頃、地下演劇や地下芸術の連中と、重い珈琲か第三世界の安酒と共に聴く音楽。


80'sの幕開け幕開け。

季節で言うと、夏の前夜、

正に、今だ。




「1970年代後半、我々は新宿の夜の闇の中へ撤退していった。それはパンクスたちによる裂けた皮膚の日々の始まりであり、1930年代パリ、ゲイたちの集う地下のタンゴ酒場であり、さらに昭和初年の帝都東京の場末、路地の一瞬の賑わいだった。国内亡命者たちの苦い酒と朽ちかけた薔薇と、そして反吐と喧嘩の白々しい夜明け。コンクリートの隙間にはまだ辛うじて夜が残る。」
平井 玄



サヨナラ。












ART ? and SHOP? - trackbacks(0)
Sandy at 「TE TO KA」

河村康輔さん。


今年は何か盛り上がっちゃってるけれど、20年来、敬愛してきたホドロフスキー監督の「DUNE」の公式フォトイメージとか、かのケネスアンガーのDVDジャケ手掛けてる、新鋭アーティスト。


深化する神田・オルタナティブスペース「TE TO KA」にて、展示会開催中です。


今週末まで。
なので、上っ面のインディーさん達でない、地下通路を皮膚もぎ取られるように蠢くアンダーグラウンドな狼さん達は、急いだ方が良い。



願わくば、KUSA.の深い深いローストマンデリンの、魅惑的、エキゾチック的ドラッギーさとシンクロしながら酩酊して頂ければ。








「TE TO KA」

16時〜



KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
| 1/1 |