原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

01.30.




新規開業者の為のコーヒーレクチャーは、適宜、
店内スペースで開いているが、レスポンスが早く、
鋭い質問の応酬で
緊迫感に満ちる。


今回は、ウオッシュト精製とナチュラル精製による
香味の違い、標高によるボディ感の違いをカッピング。






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01.22.



子供の遊び道具や勉強道具の諸々、少しの花々、
音楽と本、ワードローブで混沌とした我が一室。

本当は、グリーンランドの氷床にぽつねんと建っている
観測所の様なホワイトルーム、もしくはガイアナの
モロコシ畑を見下ろす多彩色家屋みたいな住処が
理想だったりもするのだが。









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さて、石川若彦さん、白の世界の初期傑作「シロ」。
特別に復刻して頂きました!





花器に、ぐい呑みに、ミニグラスに、色んな用途で
お使い頂け、凛とした空気を醸し出す、個人的にも
プライベートで最も愛用している逸品です。

ペアにして、珈琲豆を添えての贈り物も大変
喜ばれます。

是非、店内で、ご覧になってみて下さいね。



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01.12.

まだなりたてのお父さんとうら若きお母さんが、いたいけな赤子を愛おしそうに抱えながら、こじんまりとケーキをつついてる。


こういう光景が、私の皮膚に何がしがの希望的な生のバイブレーションを波動させてくるのだけど、あくまでそれはピンポイントで産み出される波動ではなく、時間と人間関係の積み重ねのゆえのものであるからこその愛おしさ。









小さな珈琲店の中で、珈琲の香りに包まれているだけの私は、デニムから零れ落ちそうになるブルースを必死に隠しながら、真っ白なアマリリスに救われている。


虫や植物、物達に魂を感じるのは、八百万の神信仰の日本人だけだとも言われるがそんな事もあるまい。

すっくとそびえ立つ先の白い雄しべと雌しべに宿る何か、それは確かに存在しているではないか!



人間は強いようで、案外脆い生き物だ。野生動物が一瞬のアクシデントでその最期を遂げてしまうように。
群れから孤立した途端、あっと言う間に狩られてしまうように。

でも、自分以外の誰かの存在の為にだったら、
今より少し踏ん張れる。
強くなれるかもしれない。
そんな、希望。








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美しきアマリリスは、誇り高き「フルリールさん」のもの。






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KUSA.喫茶の珈琲豆、HPが少し遅れております。

「コロンビア オズワルド農園」完売→
「コロンビア サンパブロ農園」入荷!

ナリーニョ地区のまろやかマイルドなハイクラス珈琲。



「グアテマラ サンタカタリーナ農園」完売→
「グアテマラ ラ・トラベシア農園」入荷!

同じアンティグア山脈、高標高に位置するペドロ氏家系の農園ですが、透明感ある深煎りです。


改めて、公式HPよりご確認頂けたら幸いです。










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遅ればせながら、

明けましておめでとうございます。

本年もKUSA.喫茶をどうぞ宜しくお願い致します。









素晴らしい晴天続きの年初めでしたね。
こちらは、有難いことに、天気に関係なく、早朝から
深夜まで刻一刻、釜を回し続け、ケーキの仕込みを
し、奥方はせっせとパン生地を練り、時間に追われる
日々でしたが、何故か愛おしい赤ちゃん達を連日
抱っこさせて貰え、新しい息吹きを感じさせて頂きながら、
無事、お正月営業も終えることが出来ました。
ありがとうございました。


『世界を変える唯一の力は、日々の労働、仕事の中にこそ存在し、正にそれこそが信仰そのものなのだ』

高僧、百丈の言葉がこれほど身に染みる正月も
ありませんでした。










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一年の計は元旦にあり。

除夜の鐘が遠ざかり、家族も寝静まった1日の深夜、
私の、私のための元旦は、ヘッドフォンに鳴り響く
optrumの轟音で幕を明け、祈りを捧げるような
一編の詩を朗読して終えました。



われわれには職がない
われわれには死に触れるべき職がない


わたしは都会の雨を知っている
わたしはあの蝙蝠傘の群れを知っている
どの都市へ行ってみても
おまえたちは屋根の下にいたためしがない
価値も信仰も
革命も希望も 
また生でさえも
おまえたちの屋根の下から追い出されて
おまえたちのように失業者になるのだ


われわれには職がない
われわれには生に触れるべき職がない




初期、田村隆一の傑作が、一週間かけて脳に浸透
していくのです。







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