原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

08.28.

猛烈な暑さは変わらずとも、8月も終わりに近づくと、やはりそこかしこに夏の終わりの気配も。

夕陽はぐっと早く沈むし、夜間のBGMも蝉から鈴虫の音色に。
徐々に。






今夜は自己嫌悪。
二年以上続けてきた古武道でも、
自己鍛錬できず、成果出ず。


それでも、私達は、コツコツ歩いております。
時折、自堕落に。かりそめて。

今は、夏の晩です。



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08.27.

焙煎用のアイアン羽の扇風機。




焙煎は、予熱から始まって、本焙煎、
その後煎り止めしたものを冷却槽へ、
という一連の工程。

このサーキュレーターは、最後の冷却段階で何年もフル活用しているもの。
風速はともかく、鉄羽による重い風が200度超えの珈琲豆をグイッグイッと冷ましていきます。

この冷却時間によって、豆の香りを閉じ込めているので、
折角本焙煎に細心の注意を払っていても、緩い冷却で香りが弱くなってしまっている場合もよく見受けられます。


ちなみに、プロが珈琲をカッピングしていく時は、3つの状態で香りを嗅ぎわけていきます。
粉にした時の香りの強さと質を「フレグランス」と名付け、
ドリップして出来上がった珈琲の液体から立ち昇る香りは「アロマ」です。
最後、口に含んだ時に広がる舌の第一印象的な香りを「フレーバー」と呼び、それぞれを数値化していきます。

現在、KUSA.でストックしている生豆のうち、香りに特化したベストは、
「エチオピア イルガチェフェ地区G1」
「イエメン バニーマタル ナチュラル精製」
「インドネシア スマトラ島リントン地区 LCFグルーブ選別マンデリン」
の3銘柄かと思います。

しかし、それら個性的な香りを放つ銘柄でも、「フレグランス」「アロマ」
「フレーバー」の段階で、それぞれ評価が変わってきます。

それはとても面白い事だと思います。


珈琲は香りを楽しむのも一つの楽しみですので、ご購入頂いた豆のどの段階での香りを楽しむべきか、質問して下さっても、珈琲ライフは楽しくなってゆくと思いますよ!


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coffee people.

数ヶ月前に出版された、ある書籍。

「コーヒーピープル」(川口葉子著 メディアファクトリー刊)という本で、そこには14人のプロ(焙煎人からバリスタ、ラテアーティストまで)の
珈琲との格闘記、珈琲への寵愛、もしくは戸惑いが、ドキュメント的に詰まってます。




KUSA. 喫茶も2章目に取り上げられているのですが、夜からのケーキ作りに早朝からの焙煎で、朦朧とした頭で、川口葉子氏にインタビューされていたので、ある事ない事思いつくままに言葉がだだ漏れし、大変不安でした。

しかし、そこは川口女史の筆力!
私の店に対するアティチュードをきっちりまとめ上げて下さいました。

KUSA. の章を一言で言うのなら、
「海辺の修道院」のような凛とした空気の中に、アンビエント的珈琲ステーションを作りたいという理想からスタートした店だってことです。


コーヒー関連に進もうとする人は、一読して損はないと思いますよ。
方法論ではなく、スピリットとして。






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08.25.
大学時代の旧友と汐留高層ラウンジで大人なご対面。

いやいや古い仲間は、実に楽しい。珈琲やアールグレイを、
片手に何時間でも過ぎてゆく。

kura

(左は、倉持女史、刊行予定の「キレイのための手帳術」。右、私の取り上げられている「コーヒーピープル」)



しかし、既に40を過ぎた二人。
ただ昔話に花咲かしているだけでは仕方なく、
辛い話と愚痴だけで終わってしまうのも生産性
がない。
多岐に培った、互いの膨大な経験をスパークさ
せ、ライフのレベルを一段上げる為の取っ掛か
りでも、生み出していきたいもの。

なぜなら、40代はカルチャーのメインジェネレ
ーションではないかもしれないが、それでも世
界を正面突破して行く、最前線世代ではあるか
らだ。


私は再確認する。帰途につき、ちゃんとした
珈琲を飲み込んで。
ここは海に面した最後方、長生村の最後方。
最後方に地点してるなら、前進あるのみ、だぜ。
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08.22.

塩加減絶妙、出汁加減絶妙の、
「TAMAGOYA」のだし巻き卵。



一口一口味わうたびに、心身にじわ〜っと栄養素が浸透していく感じ。


「TAMAGOYA」さんは、大多喜ベジタブルガーデンの月一「集まんべ市」にて、絶品タルトなどとともに、KUSA.の食パンを使ったクロックムッシュやスパイシーチキンサンドを提供して下さってます!


彼女は、別に仕事も持っているので、月明りの下、または、陽の昇る前の早朝に「TAMAGOYA」の仕込みを淡々とこなしている。

その料理人としての執念は、
ひと品ひと品に感じられるコクや濃厚さにきちんと宿っているのです。


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08.21.

今夏は父子のタッグでカブト二匹を
ゲット!

そのうち一匹を夏休みの勝手な自由研究で標本作りの素材に。




それにしても、標本。
作った記憶もなかったので、湿らせた綿で虫を丸二日ふやかしたり何だりと、手間はかかれど初めて知る事ばかり。

結構細かい作業も多く、これはこだわり始めると、大人の自分がはまりそう。

大変勉強になりました。



一杯の珈琲、ゴクリ。




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08.20.

2012の暑かった夏、
まだまだ残暑が続くようで、
既に身体は弱ってる。
カフェインが効かない。


という訳で、今夏の私はアイスクリームのヘビーローテーションシーズンを過ごしている。
各社のバニラから始まりストロベリー、ラムレーズン、果物のソルべ、マカダミアナッツ、クッキー&クリーム、ハウピアのアイス。


それから、チョコミントにチョコチップとかクッキーが合わさってるやつとか。
ラムネのソルベに五色のポップクロックキャンデイーを散りばめたやつとか。

どれもジャンクアイス but 美味。


元来、我々の思い出にある「アイスクリン」はそんなんじゃなかった、などとは言うまい。
文明のギリギリの境界線で、これら
洗練されてるような、されていないようなジャンクアイス群は、この夏に限ってイカシテイルのだ。

やってやる、アイスクリームで始まり、夏中アイスクリーム、そして、アイスクリームで夏をジ・エンドに。
六歳の息子とともに。




ice cream in the summer.


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08.19.



長生村は、ずっと快晴のまま。



日曜日の今日は乳児から小学生まで、
沢山の子供達で立て込む日。

子供達は皆、人懐こいので、一言二言話しかけながら、そっとその身体に触れてみたりする。

この子らの薄い髪の頭皮、ほっぺた、手のひらのしっかとした体温の温かさは、まあ一言で言えば、この暗澹たる世相の中での一縷の希望だな、きっと。


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08.18.



蒸し焼き中のベイクドチーズケーキ。


焙煎ほどではないにしろ、10分おきに
オーブン温度やお湯の量を微調整してます。

本格的なパティシエの作るデザートとはベクトルも異なるので、逆にクリームチーズや卵、檸檬など、素材は惜しみなくふんだんに使用してます。


この時期の珈琲だと、フレッシュな酸と組み合わせて、KUSA.ブレンド、エチオピア、ケニア、コロンビアの中煎りなどと好相性になります。


真夏の夜の仕込みです。
夢のような。

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08.14.




Fuli-royal R-440。
レッドからシルバーに変えた。

業務用ミルのシルバーは、そこそこ流通量も少ないんで、丁度良かった。

音はがなるが、挽き具合や微粉の抑制もそこそこいい。


明日はお盆の最終日。
「季節限定サマーブレンド」、世界を探しても滅多に遭遇しない、甘い柑橘香とミディアムなコクを放つ最良のティビカ種を育てている「コロンビア オズワルド農園」などなどを焼き上げていきます。




我ら庶民の自営業は、明日もどっかで待っててくれるかもしれない誰かに少しだけでも喜んでもらう為に、朝っぱらから汗を流し、身体を使い、歯を食いしばって踏ん張りましょう。

それでは、ごきげんよう。


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