原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

07.31.
土用の丑の日に限らず、実家へ帰ると、必ず
近くの鰻屋さんへ寄る。
キリッと冷えたビールを飲み、サラダと
肝焼きをつまみ、絶妙に焼き上げられたウナギで
締める。
タレも程良く、しばし極楽の時間。
そして、こんな目立たない場所で、目立たない佇まいで、
しかしいつもいつも夫婦で丹念に営まれている
この小さな店へ来るたび、昔の小説の言葉を思い出して、
ホッとする。

『ほんとうに良い仕事をする人間はいるんだ、
いつの世にもどこかにそういう人間がいて、
見えないところで、世の中の楔になっている。』
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07.29.
休みの日には、自分の体型維持と息子の体力作りに
なるべくプールへ通う。
しかしまだまだ、ちょっと水が目に入っただけで、
速攻プールサイドへ逃げるようなビビりぃな我が子。
でも、子供も成長する。
一度嫌な目にあったら、絶対近寄らなかったはずなのに
今日は他の夏休み中のキッズに触発されてか、
プールサイドで、半べそかきながら目をゴシゴシやって、
何度も何度も再ダイブ。
そうこうするうち、いつしかビート板持って
バタ足くらいまで進歩。


さえなくても、例え遅くても、
懸命に走っている子供の姿を見て、
応援しない親はいない。
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07.27.
KUCHINASI.jpg


生い茂った草を刈り刈りしてたら、雑木に隠れる
ように、庭の片隅にクチナシの白い花が。
ずっと前、大事なお客さんから頂いたものだ。
周辺をきれいにして、店の窓からチラッと
見えるようにしておいた。
赤ちゃんが沢山の人の視線を浴びるほど、
健やかに育っていくように、この健気なクチナシも
色んな人の目に触れた方が、きっと艶やかに
育つはずだ。
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review 的.
野田地図「ザ・キャラクター」(東京芸術劇場)は、
前評判もレビューも、さほど盛り上がってはいないが、
確かに刺激やスペクタクルを求めている人にはやや
肩透かしの、しかし、情景的という意味ではある種の
傑作と言っても良い舞台だ。


この物語は、オウム真理教のノンフィクションを
下敷きにしているが、そんなことはどうでもいい。
って、どうでも良くはないが、ほんとの主題は
そこにはない。

野田演劇特有の全編に渡る躍動感の中、宮沢りえ
渾身のセリフに散りばめられるギリシア神話の
一節一節が、物語に重なって、劇場を震わせていく、
その様を体感するための二時間だ。

終演後、前列の、まだ初々しい学生らしきカップルが、
涙出てきちゃったよ、と呟いていたのは、
とても真っ当な正しい反応だと思った。
お涙頂戴系では全く無いのだが、現実の世の中に絶望し、
でも諦め切れずに格闘しているナイーブな人にとっては、
思いがけずも感極まってしまう瞬間がある。
そんな舞台だ。

なので、私も、朝の「まどろみ」の中、懸命になって、
探し求めたい、と思った。
いつだったかの、彼ら彼女らの貴重な「おもかげ」を。
身、捨つる覚悟で。




明後日、26日(月)は、HPでお知らせしましたように、
KUSA.喫茶は、勝手ながら臨時休業とさせて頂きます。
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07.21. 今日、記憶に残ったこと.
カウンターにて。

近所の友人は食生活主義の人で、彼女曰く、様々な病いから
ノイローゼ、果ては、犯罪や戦争から原発問題!まで、
問題の根源は、食事にあるのだと。
きちんとした食生活こそ、全ての解決の鍵であると。
もちろん賛否両論あろうが、ある意味、説得力もあり、
信念の強い人の話は、まことに興味深し。


都内では、山羊など滅多なことでは目にしなかったが、
今はスーパーの行き帰りに普通に山羊や牛を飼っている
お宅を通る。
今日は、市原の「mai cafe」さん、農地と畑のためにと
山羊を引き取ったそうで、自家用車に載せて
帰って行った!


近所のおじいさま、昔、洞窟暮らし!をしていたそうで、
いかに洞窟が快適で素敵か、珈琲飲みつつ、
語っていく。


何か房総の面々、すげー。
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07.19.
連休中だったので、早朝より仕込み前倒し。
が、暑すぎて、既に午後1時くらいでヘタバる。
全く、何と言う体力の衰えよ。


それに引き換え、昔の会社で一緒だった彼、
だいぶ歳上なのに、20代のモデル美女を
引き連れて来て、羨ましいやら、しかし、
嬉しくもあり、ギラギラしていて、
ああ感心するばかり。
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07.18.
ZERY.jpg
恒例の「珈琲屋の珈琲ゼリー」先週から、販売開始です。
ドリップにドリップを重ねて、いいエキスだけを抽出して、
出来上がったほろ苦のゼリーの上に、甘いフレッシュな
純生クリームの組み合わせは例年通り。

ただ、今年の「珈琲屋の珈琲ゼリー」は、少し大人向け。
使用ブレンドをやや深煎り目にし、クリームに若干のリキュール。
大人のクールダウンのひととき、アイリッシュ珈琲のように、
どうぞお召し上がれ。


ここ外房は、梅雨が明けた途端、もう間髪開けず、
男性陣にも女性陣のお客さんにもこんがり小麦色の肌の人が。
ビーチで火照った身体に、アイスじゃなくあえてホットの
マイルド珈琲を飲みながら、しばし談笑、もしくは読書などに
耽ったあと、冷えた珈琲ゼリーで〆める。
KUSA. からのおすすめというより、今月、実際に多い
オーダーパターンなのでした。
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07.17.
外房の陽射しが、一気にテンションを増す。
灼熱。




先週は、旧友らと根津の「天井桟敷の人々」で呑み。
しかし、40にもなると、「おっす、元気か?」って
挨拶にぐっと実感が増してくる。
皆このくらの歳になると、それぞれ仕事や身体、
私生活に抜き差しならない問題を幾つかは
抱えてるもので、だから、「まあ何とかやってるよ」って
聞くと、ああほんとに良かった、お前も一年、
何とか生き延びてきたんだな、ってまるで戦友の
ような気持ちになるから不思議だ。
今や年間の自殺者 3万2千、失業者300万の時代だからね。


話すことなんて、10代20代の頃からさして変わってない。
どうでもいい世間話やゴシップから始まり、moondogの旧譜が
再発されただの、geometricoの西麻布ライブは凄かっただの。

でも、小さなアングラバーで杯を交わす思いは違う。
まだまだとは言え、少なくとも数十年は生き抜いてきた事への
祝杯みたいな感じで。
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07.14.
今宵も靄がかり。
店に来るお客さんは、いい人ばかりだ。




今夜はさ、
思い出ばかりが霧雨の闇に消えてく今夜だけは、
直球の音楽しか聴きたくない。
だから神からの恵みの歌を。
「the blessing song」を。
Michael Whiteの。

私の、とても懐かしきあなたたち。
どうか、救われたまへ。
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07.12.
作業スペースが、朝から蒸して蒸して、焙煎、
パン焼き地獄。
汗だく。

気分転換に、休みの日に美術展でも行こうか。。
千葉市美術館の「masks」、
すごいらしいので。
gallery Ten さんがそう言ってた。



夜更け。
Jim O'Rourke+坂田明+YOSHIMIO
「ハ行」は名盤だなぁ。
渾身だもの。
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