原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

02.28. 雑録.
yuuhi


房総に津波警報。
看板直したり、駐車地整備したり..。
最近どうも時間に追われ、節目節目に、疲れた疲れたと
口走ってしまう。


ところで、タナダユキという映画監督は、感情の機微を
描き出すのがとても上手だと思うのだが、
初期作品「赤い文化住宅の初子」を見ていたら、
とても健気な中学生の子に、仏壇の前で、「ああ疲れた」と
何でもないように呟かせるのだ。
この子は、青春ものにありがちなクラスの人間関係とか
親子関係とか、受験とかでもなく、
底辺に生きてることにただただ疲弊していて、
そのことに少し驚かされる。


きっと私達は、もっと大きな声で、「疲れた」と
叫んでみても良いのだ。
労働に精を出し、部屋に帰って、薄くて湿った蒲団に
くるまりながら、窓から垣間見える安っぽいネオンに
溜め息し、「ああ今日も破れかぶれだ」と、誰かに
嘆いたって良いはずなのだ。

それから、羊屋の言うように、
『世界は、悲惨だって。みんな知ってる。
だからこれ以上伝える必要はないんだって』と
悟り、おもむろに、さあもう一度、ゆっくりと
立ち上がってみればいい。
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02.26. 雑録.
予報よりも早く、昼過ぎから東京に大粒の雨。
もう冬の冷たい雨でなく、春の生温かさが混じり、
黒髪の少女らの小走りが、アスファルトの水たまりに
美しく映える季節。
こちらは、蕎麦とビールで遅めの昼飯。窓景眺めて。


夜は、夫婦交互で、パンとケーキの仕込み。
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02.20. 雑録.
syuzenji

飲食業というのは、文字通り肉体労働であるが故、年々、
身体の至るところに綻びが出てきて、たまらない。
たまの休みになると、昔ながらの山合いの、静かで、
身体への刺激の少ない温泉の湧く、小さな宿場で、
少しだけ心身をいたわる。
しかし、子供はと言えば、サメの恐怖映画を見せて
しまったせいで、湯煙漂う湯舟を見、
「ここにはサメがいる!」と言い張り、
温泉のピシャピシャというしたたる音が鳴るたび、
浴槽から飛び出す始末で、結局こちらも、疲れが
癒されたのかどうか、よくわからないことになるのだが。
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02.13. 雑録.
昨日、今日と、二日間にかけて、バレンタインギフト全て発送完了致しました。 ご注文ありがとうございました。 良いバレンタインデーになれば、嬉しいです。 「パン・デピス」は、冷蔵庫で少ししめてから 味わうと、カカオとスパイスの複雑な味わいを楽しめると思います。



明日14日と15日、『kurosawa』が下北沢の 名タイ料理店「ティッチャイ」さんで革製品の新作展。 待望です。
KUSA.喫茶の焙煎豆も、二種類販売されるので、 お楽しみに。



中学の頃、大騒ぎして、古文のセンセイに引っ叩かれたのを、
なぜか何十年ぶりに思い出す。
若くて強気だった、あの女性教師は、元気に
教壇に立ち続けてるのだろうか。
センセイ、私は、元気です。
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明日木曜は営業です.
湿った生温い雨と、冬の冷めた空気の入り混じった日、
鹿児島で店を営んでいる友人夫婦が来た。
人の何倍も努力してる人は、
往々にして、生ぬるい発言はしない。
これからロンドンへ向かうそう。

この時期のロンドンは、東京より更に寒い。

気をつけて、ナイストリップを!




KUSA. 喫茶、明日木曜日は、営業致します。
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02.09. 臨時休業になります.
体調が急激に悪化。
熱と胃痛で立ち上がれず。

雨の日の病床は、昭和50年頃の
場末の診療所を思い出す。
老若男女でごった返す簡易ベッド、
エチルアルコールの匂いと湿気混じりの病いの気配、
シャボンの香りのする真っ白な白衣の看護婦さん。




誠に勝手ながら、
本日は、お休みさせて頂きます。
ご迷惑おかけして、大変申し訳ございません。
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バレンタイン.
バレンタインなんて、お菓子業界におどらされてるだけ、
なんて言ってしまえば、身も蓋も無いのだが、
やはり思春期の頃の2月14日はドキドキしたものだ。
と言っても、何となくソワソワするだけで、
ドラマティックなことなど、何ら起きずに一日が
過ぎるものなのだが。その辺は、人生と一緒。
それでも、そのときの一コマ一コマを愛おしく感じる。


バレンタインの思い出。
つぶれたシュークリーム、Gangwayのカセット、銀色のネコヤナギ、
深夜の喫茶店バイト、男子だけの湾岸ドライブ。



今となっては青臭くも感じるエーリッヒ・ケストナーではないが、
『もういちど 16歳になって
そのあとで起こったことを
全部すっかり忘れてみたい
もういちど 珍しい花を 押花にしたり

誰かが嘘をついたときに 憤慨して
五日間 顔を合わさずにいてみたい

あのころ見たものが 全部そっくり 見られるだろう
それから そのあとで起こったことが 全部そっくり
もういちど 起こるだろう
同じ光景を もういちど君は見たい気がするか?

する! 』




  今年のKUSA. 喫茶のバレンタインは、
オリジナルのパン・デピスとオリジナルのブレンド。
なお、今週11日(木)、建国記念日は 営業致します。
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02.05. 雑録.
木曜日。終日、決算業務と確定申告。
金曜日。終日、店とバレンタインギフトの仕込み。

日中、子供と少しだけ庭いじり。
体の衰えを感じる。
人は、歳をとると、決して賢明になるのではなく、
考えが淀み、フレキシブルなイマジネーションを
失っていくだけなのではないか、とふと考える。


横綱が引退。
せっかくこの時代の日本に生まれたのに、
稀代の押し相撲を生で見る機会を、ついつい
先延ばししていたのを、口惜しく思う。
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色んなイベントのこと.
寒の戻り。仕込みに追われる。

今週は、お客さんのイベントがいっぱい。
千葉市はあすみが丘の、 gallery ten さんにて、 「編む」展。(2/1〜2/7)  ワイヤーオブジェと紡ぎの個展なんて、ワクワクする。

習志野市大久保のギャラリー、 林檎の木さんでは、「all around the gunung」展。(2/6〜2/10) 自転車雑貨(‼)諸々の集結。 自転車好きの私も、行きたい..。

そして、明後日2/4(木)は、 ペダルスティールギターの名手、駒沢裕城さん率いるプリンキピアのlive。 吉祥寺Manda-La2にて。 駒沢さんのギターは、 澄んだ空の真下で、まっさらなシーツをパンパンと干すときみたいに、何もかもがまだ損なわれていないような感じのする音色。


まだまだ私たち、何も損なわれていないのかも。 というような気がしてきた。
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