原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

01.31. 雑録.
ume


お客さんから頂いた早梅。KUSA.喫茶は、ひと足早く、春の装いに。
おぼろげなピンクは、どんな絵画よりも奇跡的な色。
全く花音痴だった私たちも、お客さまのおかげで、少しずつ少しずつ人並みの知識を得るようになった。
晩冬のある日、ささやかに花を活けたり、野花を育ててみる。
植物の光は、見る者の瞼を優しく震わすからだ。
日々のこと - trackbacks(0)
01.29. 雑録.
朝晩は、まだまだ冷え込むものの、日中、 頬を通る風には確実に春の兆しが宿っていて、 日本人だからかどうかは分からないが、 そんな季節の変わり目をとても幸せに感じる。


今日は終日仕込み。 休暇中に頂いていた注文も、明日から順次、 発送させて頂きます。 まだ、連絡の行き届いてない方もいらっしゃいますが、 今しばらくお待ち下さい。


それにしても、昨今は、
どこもかしこも禁煙、禁煙だ。
マナーの悪い喫い方をしようとは全く思わないが、
何だか黄昏れちゃうな。。
ノワールな犯罪小説なんかを外出のお共にした日には、
どうしたって一本喫いたくなるのだが。
日々のこと - trackbacks(0)
01.28. 雑録.
とある都市で買った、まだ無名の(多分..)写真家の作品は、
ぎゅっと胸を締め付けられるようなプリントの数々で、
休暇中、毎晩ぼんやり眺めていた。
信じることのできるものがとても少なくなってしまったこの世界では、
ぎりぎりの露光に、ぎりぎりの色感に、そして、このBRITTのような
防波堤越しの蜃気楼のような光景にこそ、記憶の魂が揺すぶられるのだ。


shyasin


KUSA. 喫茶は、今週土曜日より、通常営業です。
日々のこと - trackbacks(0)
1/18(月)〜29(金)までお休みになります.
明日からちょっと長めの休暇に入るので、 かけこみのご予約も多く、今朝は4時から前倒しで焙煎。 釜の余熱中に真っ暗な庭へ出ると、霜。 6時半、焙煎も佳境を迎える頃、少し空が白みはじめる。

私達の朝は、
ターコイズブルーの朝。

KUSA.喫茶の1月は、毎年、年末年始も営業していて、焙煎量もパンの量も多くて、心身ともにしんどさが増す。 接客にもどうもアラが目立っていけない。。

それで、普段は滅多に聴かないブルースを、無性に聴きたくなる。 プッシー・ガロアとかじゃないよ、マディ・ウオーターズとか、ジョン・リー・フッカーとか、正統なやつ。 掃き掃除なんかしながら、 肉厚なギターフレーズを聴いてると、決まって、煙草が吸いたくなる。いつもより、ずっと多く。

きっと、ブルースは、こらえる者を応援し、悲しみを魂に昇華させる為の音楽だと、誰かが言ってたからだ。
日々のこと - trackbacks(0)
01.13. 雑録.
•長生村の晴れた日の、草と潮の入り混じった匂いは、
5年前にドキドキしながら越して来た日のことを想い出して、
おまけに空気はやけに澄んでいて、とても好きだ。
でも、雨混じりの薄靄がかった長生村も、これまた
中世の写実画みたいな雰囲気で、気に入っている。
こんな日に、車を走らせ、珈琲を飲みにきてくれる
お客さんのことを、今一度、反芻してみる。



•今日、子供がパパとママの似顔絵だと言って、
初めてちゃんとした絵を、大事そうに、
保育園バッグから取り出してくれた。



•幸は、静かに、音もなく、やってくる。
そういうもの。
日々のこと - trackbacks(0)
臨時休業のお知らせ.
HPにてお知らせしておりましたが、 今週13日(水)は、臨時休業になります。


年末からの営業のせいか、朝から一向に疲れがとれぬ。 眠気。景気づけに、FALSEの名盤「‘2007’」を聴きながら 仕込みに励むも、テンション上がらず。
こんな日もある。

すっかり暗くなった保育園までの田園道を Jon Spencerに切り替え、爆音冬道。
日々のこと - trackbacks(0)
01.04. 雑録.
fuukei
正月営業もだいぶ板についてきたのか、無難な滑り出し。 ミュージシャン、カメラマン、旅人、同業者の方々、ママさんたち...一年越しに会う嬉しさ。 初読みは、荒木経惟『写真指想』。裸で、邪念なく、本気で書かれた日記は,風景に刻まれるもの。
『新橋のガード下の帽子専門店で、こげ茶色のシャッポを買った。似合うねー、女の子が寄ってきちゃって困るよー、なんて店の女主人におだてられていい気分になった私は、二日酔いも忘れちゃって、並びの昼間からやっているヤングエキサイトサロン「ニューヨーカー」で美女不美女に囲まれて、とりあえずビールでも飲むことにした。』 今は亡き風景の、旧いやりとり。  今年も頑張ろ。
日々のこと - trackbacks(0)
12.31. 雑録.
2009年最後の釜回し。
今年も、一年間、全営業日フル回転で豆を焼き続けた。
古い直火式改良3kg釜、お疲れさま!

KAMA



KUSA. 喫茶、何とか5年目を迎え、何とか毎日、やってる。


大晦日。あらゆる全てに感謝だ。
まずは、毎朝、早朝から仕込みを続けている奥方に。
いつも渋々保育園に預けられ、それでも園に着くと、「今日もお仕事してくるね」と肩を落としながら歩いてく、3歳の息子に。
兄弟両親に。
多種多様な職で頑張りながら、見守ってくれてる友人たちにも。


落ちこんだり、叩きのめされる日も多かったが、気持ちを奮い立たせてくれた、新旧の沢山の音楽。 テリー・ライリーの、いつまでも色褪せない気の遠くなるような即興精神に、美しき世武裕子の旋律に、渋谷慶一郎の渾身のピアノ、ラップトップとピアノのインプロヴィゼーションに、oLaibiの乾いていて攻撃的なパーカッションに。感謝と敬意を。

そしてそして、KUSA.喫茶の珈琲豆を取り扱ってくれている、小さくとも誇り高き全てのお店の方たちに。
本当にありがとう。

最後に、文字通り、雨の日も風の日も、この小さな珈琲店へ足を運び、ひとときの時間を過ごして下さる、老若男女の全てのお客様たちに。 毎回毎回、通販を利用してくれるお客様たちに。(いつも丁寧な感想のメールまで頂くのに、なかなか返信もできずにいるのに)

あなた方、一人一人がいて下さらなければ、今年一年、この店は成り立ちませんでした。
精一杯の感謝を、この場を借りて、お伝えさせて頂きます。

日々のこと - trackbacks(0)
| 1/1 |