原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

05.29. 雑録.
5年ぶりの自動車免許更新。

半日つぶれる。

この時間があれば、珈琲豆10kgは焼けたなぁ、などと考えてしまうのは、

自営業の性だ。いけない。



そう言えば、5年前は、幕張ではなく、門前仲町の方の免許センターだった。

その頃は、山谷の労働者地区の真ん中に住んでいて、毎晩、

珈琲店の準備を考えてた頃だったから。




そして、今。2009年。

何の因果か、千葉の端の方で、静かに店を営んでいる。

そして、オレンジ色の薔薇が、店庭の奥で大輪を咲かせている。

梅雨間際のほんの手前。






bara











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05.25. 雑録.
beach




仕込みを後回しにして、久しぶりに子供と

サンセットビーチ。

海へ連れてくると、二人とも全身砂だらけ、水浸しになってしまうが、

子供が無性に喜ぶのだから、それも仕方なし。


帰り際、THE MAJESTICS の古いテープを聞きながら、潮の匂いなんか嗅いでいると、

昔のsoul bar なんかを想い出したんじゃなく、なぜか、中学生の頃の筑波万博を

想い出してしまった。アトラクション回りながら、背伸びして、珈琲飲んだこととか。

不評だったけど、あれはあれで、想い出に残る万博だったんだなぁ。







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詩人の聲.
久方ぶりに、ポエトリーリーディングに足を運ぶ。

今日は、かの、「余白のランナー」の建畠晳氏。(於 東京ユマニテ)

これは「La Voix des poetes」というプロジェクトの一環で、マイクも音楽もパフォーマンスも排除して、

詩人の肉声のみで、現代詩の魂を復活させんとする試み。

装飾が全くない分、緊張感が張りつめているが、詩というジャンルのせいか、

聴き手はまばらである。



詩はかつて声であったし、詩人は、もともと神に近いところにいた。

しかし、古代ギリシア、古代インドから、2000年以上のときを経て、

ノイズと喧噪、いかがわしさと安っぽさで溢れ返った現代で、

この最も原始的な朗読の形が果たしてどれだけの力を持ち得るのだろうか。。


でも、、

『私達の過去は寂しいが、未来はさらに寂しいのだ』

という詩の一節が、現代詩人の静かな声で、閉店後の薄暗いギャラリーの壁に反響するとき、

文字ではペシミスティックでしかなかったフレーズが、実は悲観なんかではなく、

建畠氏が世界と格闘し続ける強い意志の言葉なのだということだけは、

この耳で聞いてしっかと分かったし、

一珈琲屋の私には、それだけでも十分すぎる活力になるのだし。









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05.17. 雑録.
今年も、ブラックベリーの、ピンクとも白ともつかない、大地が恵んでくれた

微妙な色合いの花々が咲いた。

もうすぐ、初夏の訪れる合図だ。



5月病じゃないけれど、この時期は、学生の頃から何となくたるんでしまう。

でも、ほんとは、夏の間近のこの頃は、恋と希望と海の匂いに溢れた

かけがえのない季節なのだ。




blackberry




最近観た映画の、先生の言う、多分こんなセリフ。

「どこのクラスにも、お前みたいな奴が一人はいるんだよ。

 世の中全部、分かったような顔をして、学校なんて下らないって斜に構えてるんだ。

 でもね、一番ツマラナイのは、お前自身なんだよ。」


ああ、また、部活でもやりたいな。








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05.15. 雑録.
明日、土曜日から、通常営業です。

宜しくお願い致します。

フランスのブロカントのワイヤーカゴ、若干数入荷しております。




さて、お坊さんの説法というか、話。

「お袋さん」という呼び名の「袋」は、元来、風呂敷を指す意味があるらしい。

風呂敷は、四角いもの丸いもの、でこぼこした形のもの、

どんなものでもすっぽりくるんでしまう。

ところが、最近は、自分の想定内の個性しか包容できない

トランク型やスーツケース型の母ばかり。

子供がどんな性質を持っていても、やんちゃでも、

絶対的にそれを包んでくれたのが昔からの母だったのだ。



休日の朝の、10代の頃を想い出させるきれいな春の風、お線香の匂い、揺れる若木....

昔から変わってない小さな墓地の風景の中で、

父親の私にも、何となく身につまさられる話だった。








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05.09. 雑録.
早朝から、母の日ギフトの仕込みに追われる。

今回は、かなりの量の発送になってしまったが、

明日、日曜日のささやかな飾り立てになってくれれば、幸いに思う。



GW明け、土曜日、予想外に店内立て込む。

少し仕込み量をセーブしてしまって、遠路おいで頂いた方に、

申し訳なく思う。

でも、久しぶりに会えた人たちもいて、少しだけでもお話できて、心和む。

春と夏が光合成を起こしたような、空気がしんとしていた一日だ。





さて、KUSA.喫茶は、明日10日(日)〜15日(金)まで、お休みになります。

16日(土)から通常営業です。

お休み中に頂いた通販分は、16日より随時、発送させて頂きます。

宜しくお願い致します。









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先日のこと.

川は、大抵どこの街にも流れていたりするが、

海や山と同じように、様々な表情をもっている。

夜が更けてから、ぼんやり白子の川を眺めていた。

普通の川だというのに、やはりどことも違う川。

匂い、薄暗さ、流れ、魚やゴミやプランクトンたちから立ち昇る生命のレベル具合。

ここだけの川。


一面暗闇で、一瞬、憂鬱が頭をかすめそうになるが、後ろを振り返ると、

真っ白なカフェの灯りと皆の笑顔。

美味しいフランスワインと手塩にかけられた料理。

前から約束していたcafe fuchsia さんとのささやかな会食。

こういうの、幸せっていうんだ。




       




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05.02. 雑録.
 

ぽかぽか陽気の行楽日和。

ヤマブキ、クレマティスに続いて、なにわイバラまで咲き誇る。

遠方からのお客様も多くて、どきどきしてしまう。



関西からは、Oogiさんも来て下さる。

かのオカズデザインさんもご一緒に!

Oogiさんとは何度もお会いしたい、と話していて、ようやく念願叶ったというのに、

いざ来て頂くと、何だかバタバタしてしまって、ほとんど会話もままならない。

でも、こうやって、ずっと会いたかった人と、ふらっと顔合わせできて、

珈琲をサーブしながら、挨拶を交わすことができて、

それって、何て素敵なことなんだろう。








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