原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

03.31. 雑記.

小さなオリーブの木と、黄色いデイジーを植えかえたリ、
古い友人が来て、近況を報告し合ったり、

ぽつりぽつり、お客さんに珈琲をドリップしたり、

平凡な一日が過ぎていく。



夜になって、子供の透き通った目を覗き込んでいると、

にわかに地球の像が浮かび上がってくるように見え、

この世界においては、これから先、くりかえしくりかえしやってくる、この平凡さにさえ

確かな意味があり、いやひょっとしたら、この凡庸で平坦で静かなひとときこそ、

奇跡のようであり、かけがえのない歴史なのかもしれない。




近くにできた、美味しくて、身体に柔らかく浸透する、インドカレーのお店で、

太宰や安倍公房や内田百や、天沢 退二郎やらの本をぱらりぱらりめくりつつ。





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お知らせ.
 HPにてお知らせしておりましたが、
明日、30日(月)はお休みさせて頂きます。

どうぞ宜しくお願い致します。









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ダブル・サイレンス.
個人的に、「noiject」以来の
勅使川原三郎さんの舞台。



ノイズとパルス音、クラシカルミュージック。
相変わらずのcoolで無機質な舞台装置。
黒い舞い。
もちろん、美しい。

しかし、この作品の圧巻は、疑いようもなく、
佐東利穂子さんのダンスだ。
空気を切る。切る。切り刻んでいく!



肉体を使って表現するアーティストは、
自分の身体能力と闘い、自分の表現力の限界と闘う。
役者もストリートダンサーも、パントマイマーも。
そして、舞踏家は、それに加えて「空気」とも
格闘することになる。
空気と向き合い、激しく戦い、格闘せねばならないのだ。
その、偉大な痕跡が佐東利穂子の踊りには刻印されている。
だから、動きにしか気を留めない人には
ピンと来ないかもしれない。
が、彼女と空気との境界線を見やる者にとっては、
鼓動を止められそうになる瞬間が訪れる。(はずだ。)




劇場を去り、今後、佐東さんのソロを見逃したくない、
と心に思う。

若者たちのけたたましい喧騒が、スモッグまみれの空気に
吸い込まれていく(20年前から変っていない光景!)
渋谷の雑踏で。







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03.24. 雑記.
最近は、仕事や子育ての他にも色々しなくてはならない事が
山積みで、本業以外の誘いやプライベートには、
どうも意欲が湧かないというか、気持ちの余裕がないのだが、
思わぬところから、思わぬ仕事のオファーがあって、
何となく自分にとって大事なことである気がして、
前向きに検討していたら、気持ちがシャキンとしてしまった。




大切なのは、大切な人と、きちんと「心」を
共有しておくこと。


結局、人との繋がり、縁、コミュニケーション、
誰かにコミットすることは、取り残された私達の、
至上命題であり、試練でもあるのだ。





日が陰ってきて、木窓が、カタカタ音をたててる。
3月の終わりの寒のぶり返しのひと日なのに、
ああもう春の風なのだな、とおぼろげに思う。





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退屈などない.
大阪へ、珈琲豆無事出荷。
明日21日(土)の大阪「Oogi」さんの「おいしいもの市」では
かのオカズデザインさんに、KUSA.の豆をドリップして
頂けるらしく、遠い場所から想像するだけで楽しみだ。

水曜に行われた恒例の「kibi cafe」も、盛況だったらしい。
次の「kibi cafe」は、春の盛りにオープンするようです!
また、kibiさんのお菓子、親しい友達たちと
ワイワイ食べたいなぁ。


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立て続けに古い夢を見る。
もう、忘れかけてた人達の。
いとうせいこうさんのこととか(いきなり?)、
肉体労働してた頃の先輩たちとか、
学生時代の隣りの席の子のこととか。


そして、実に、何度も言い古された当たり前のことに、
三たび気づいてしまう。
そうなのだ、今の私の半分以上は、幾千もの、記憶の底に
埋もれてしまった事柄から成り立っていたのだ。
例えば、今日、オーダーを受けて、エチオピア深煎りを
ドリップして、珈琲の説明をした男の人のことを、
10年後にはすっかり忘れてしまうのだろうし、夕刻どき、
ライブ盤のヒュー・ラマポーロ・マセケラのトランペットが、
窓越し一面の太陽に重なり、鳥肌立ってしまったことさえ
忘れてしまうし、早朝、焙煎ミスをして、まだ日も昇らぬうち
からピッキングに追われることになって、ちぇっと思った事も
10年後には全然覚えていないだろう。


でも、そのお客さんや今日の夕焼けや、今日の仕事が無ければ
10年後の自分は何万分の一くらいは違った人間になっている、
ということ。


そんなこんなで、嬉しかったり、悲しかったり、
魂、ペシャンコ。






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イベントのこと.
房総地方、晴天。
あっという間に、ガーデンの雪ヤナギも満開へ一目散。


yukiyanagi











さて、今週は、2つの大切なイベントへ、
KUSA.の珈琲豆、出品です。
神奈川、大阪方面の方は、是非!です。


最初は、パティシエkibiさんの恒例の一日cafe、『kibi cafe』
彼女は、超一流パティスリーやブーランジェリーで、
経験に経験を積み重ねている、大層美味しいお菓子の作り手。
今回は、平塚のアンティークショップ「menu」さんにて、
一日限定CAFEです。
初春の、香しく優しい一日が過ごせそうで何とも心躍ります。
友人氏「kurosawa」の革製品、「simmon sato」さんのアクセサリー、
KUSA. 喫茶の珈琲豆、出品です。
3月18日(水)12:00〜19:00



もう一つ、長年お世話になっている、大阪は境市、
「Oogi」さんのこちらも恒例『おいしいもの市』。
何度か、ブログでも触れておりますが、オーナーである彼女の
セレクト眼は、お世辞抜きに素晴らしく、実は、何年もの間、
メールのやりとりのみで、一度もお会いしたことがないという
のに、そのお人柄もあって、私にとっては、
心より愛おしく感じられる数少ない人なのです。
3月21日(土)11:00〜17:00

こちらは、KUSA. 喫茶の珈琲豆とラムフルーツケーキが店頭に!







ああ、何だか、全ての頑張っている人、心から応援したい、
抱きしめてみたい、分かち合いたい、通わせたい。
普段、邪念に満ち満ちた自分にとって、
今日はそんな、貴重で希有な一日。




















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夕月とか.
恋をテーマにした映画や音楽、小説というのは、
気分でないときには、全くピンとこないものだが、
どうかすると、しっくりくるときもある。

今日は、沁みてきた日。

例えば、こんな古き歌が。

『 世の中の明るさのみを吸ふごとき
  黒き瞳の
  今も目にあり 』







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今日は、終日、仕込みとギフト発送に追われた日。
明日は、ホワイトデー。
全てのカップルや夫婦に、沢山の幸せが訪れますように。





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「憂いのないあなたの眼差しが、
 今もまぶたに焼き付いているのです」
上の詩歌は、こんなニュアンス、だろうね。。





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03.10. 雑記.
最近、その手の映画を立て続けに観たからという訳でもないの
だが、ナチズムとか、陰系イジメとか、虐待だとか、
人が人をいたぶる姿というのは、見ているだけで、
ひどく嫌な気持ちにさせられて、一日で何とこさ見つけた
ささやかな喜びも、一瞬でパアになってしまうくらい、
うんざりした気分になる。


しかし、それに似た感触を、自由掲示板とかSNSなんかにも
感じることがあり、特に自由掲示板は、何かを調べようとして
ググっていると、大概ヒットする羽目になり、それで止むなく
上から下までスクロールすることになって、
「なるほどそういうことだったのか」と自分の問題が解決する
こともままあるにせよ、崩壊しているスレはとことん崩壊して
おり、昨日も「弱者は辺境にでも住んでろ」とか
「下流は権利を主張するな」「貧乏人は自己責任なんだから
 救う必要などなし、野ざらしで良い」だとか目にして、
人の劣悪な潜在意識に触れてしまい、末恐ろしいというか、
げんなりしてしまう。



そうなると、そもそも、そんなに「自由な」掲示板などという
ものが必要なのだろうか、とネットの根幹に関わることを
考えてしまい、「完璧な自由」というのは、どこかで人間の
性善に準拠しないと成り立たないものだろうし、人間という
ものは、たがが外れると、しばしば↑のような発言をしでかす
もので、多分、100年前から、人の本質というか中身は進化
などしていない。
そんな人間どもに(私も含めて)、たかだかネットの中の自由
など、そこまで保証しなくてはならないのだろうか。
そんなに優先順位が高くなくてはならないのだろうか。


と、ここまで書くと、あれあれ、自分のポリティカルスタンス
とはだいぶ異なってきてしまうので、今一度、考えを
整理しようと思うが、
んー、珈琲もう一杯、という感じ。。だね。



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幸福の光景.
KUSA.の珈琲豆は、店頭と通販だけでなく、お店への業務用の
卸し、各地へのイベント、出産祝いや内祝いのリクエスト...
などなど、様々な場所へ、旅立っていく。
そっと気持ちに花を添えるには、新鮮なほわほわの珈琲豆は、
意外と良い品なのだ。



今週は、初めて、披露宴の引き出物のオーダー。
ホワイトデーの詰め合わせの空いた時間を見つけては、
そのオリジナルブレンドの最終カッピングを
繰り返す。

もちろん、披露宴の主役は、花嫁さんと花婿さん。
引き立て役の珈琲は、主張が強すぎず、でも、
新郎新婦さんのお好みを反映しながら、
老若男女のお客様に、喜ばれる香味に仕上げるために。



cupping












そして、10年とか20年経ったある日、出席者のある人が
ふと想い出すかもしれない。
幸せそうな二人の、笑顔に包まれた挙式のことを。
彼らの結婚式には、そう言えば、仄かに珈琲の薫りが
漂っていたなぁと。
そうであれば、心から幸いに思う。



今日は、早春の、西よりの風。
おぼろ月が浮かぶ、夕べ。













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white.
朝早く、陶芸家のwakaさんからTEL。
細口「シロ」が焼き上がったとのこと。

これは、私達もプライベートで、コップやぐい飲み、
そして一輪挿しにと、フル活用で愛用しているのだ。
どこに置いても、何に使っても、目を惹き過ぎず、
それでいて、その場の空気を文字通り「白」にしてしまう。



かれこれ、10年近く前、栃木へ行ったとき、
さほど陶芸に造形も深くない我々が、
当時唯一興味を抱いていた、一軒の真っ白なアトリエ目指し、
益子の山中に寄り道した。
その敷地には、今や大きな邸宅も鎮座しているが、
当時はぽっつりと、木造の美しきwaka-studioだけが
建っていた。
そのとき見た、この「シロ」が何とも愛おしく感じられ、
作家の石川若彦さんとも、それ以来のお付き合いになる。
最近、この細口を焼いていないとおっしゃるので、
お願いしていたのだ。


たくさん、作ってもらったが、その一部をホワイトデーに、
KUSA.ブレンドと組み合わせて、ギフト詰めすることに。。
宜しかったら、是非ご利用下さい。


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KUSA 喫茶。
夕刻どきに、雪の気配とともに、見慣れぬ黄緑色の野鳥が、
庭に舞い降りる。
私には、幸運の兆しみたいな感じがする。
そうだ、きっと、そうに違いないのだ。






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