原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

陽をみない.
その人は、とても懐かしい匂いがして、
それは、子供の頃のお父さん、お母さんのような。
私は、うつむきながら、コーヒーカップを
じゃぶじゃぶ洗っていて、午後2時の木漏れ日が、
窓枠でゆらゆらし始め、幸せな感じがして、
心臓が止まりそうになる。


昔、団地住まいしていたときの、
白昼夢の幸福。


思い出した。
「ヒミズ」の中で、女子中学生が(この、中学生というところ
がミソと言えばミソだ)恋人に向かって言う。

「そうだ出所したら、こうしよう。
 安いアパートを借りて二人仲良く暮らし始めよう。
 まじめにコツコツ働きながら...
 
 そのうち二人の間に子供が産まれて...
 その子が私達の事、パパとか
 ママとか呼ぶようになって。
 
 その子もいずれ大きくなって...
 ある日 幸せを感じて...
 私達に『この世に産んでくれてありがとう』
 って心から思うんだ。
 
 想像してみて、
 ウソでも何でもいいから想像してみて...。
 ..最高に、幸せだと思わない?...」


ほんとだ、そう思うよ。
でもね、

でも、その先は、もういいや。。







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KUSA.喫茶、来週11月3日(月)は、営業致します。


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Viva quiche.
早朝、つまらない事で喧嘩して、つまずく。
でも、気分次第で集中力を途切れさせるのは職人とは言えまい
と自分を戒め、仕込みに集中。
昨日一日かけて、掃除した煙突ダクトのせいで、排気も良く、
焙煎具合はすこぶる好調だが、3時間、付きっきり。
傷めている腰に響く。
『血ヘド吐くまで、走り込め!
 血便出るまで、素振りしな!』ってか。
まあ、それがプロってものだから。



オープン直前、Taさん手製のキッシュをかけこみながら頂く。
が、これがまた嫌な事を吹き飛ばす勢いの旨さで、
そこらのおしゃれデリのキッシュの百倍美味!
救われる。



夜、Ryouji Ikeda「formula」DVDを大音量で視聴。
今、頭を開かせるために必要なのは、レイヴとか
合法ドラッグなんかでなく、極限までそぎ落とした、
こんなぎりぎりの世界なんじゃないかと思った。
昨年、見逃した中で、最も悔やまれるライブアクト。







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音楽とか.
夜、なぜか子供が喜ぶので、GS系のモッズバンドたち
(The hairとかハッピーズとか)聞いて一緒にわいわい
やってる。
子供が寝静まって、余裕があれば、小さくボサを流しつつ
珈琲飲んだり、甘いものをつまんで、夫婦で語らうか、
本を読む。
冬が一刻一刻と近づく夜、長い小説を読みながら、
濃い目の珈琲をちびちびとやり、カルロスジョビンや
ジョイスなんかの唄を聞いて、静かに過ごす。
こういうのは、『natuline』のオーナーさんの好きな言葉
「小確幸」、まさに人生における、
小さいけれど確かな幸せです。



という訳ではないですが、今秋のKUSA.ギフトは、
秋の夜長がテーマ。
お客さんからのリクエストも多かったので、昨年、
名ギタリスト伊藤ゴローさんがプロデュースして幾つかの店を
イメージして作って下さったアコースティックボサCD、
『カフェと音楽と、』を組み合わせて、秋のブレンド豆、
マロンペーストを練り込んだクッキーを詰め合わせた、
今の季節にふさわしいBOXが出来上がりました。
秋の夜長のおともに、大人っぽく味わって頂ければ幸いです。


GIFT









CDの詳細です。
『カフェと音楽と、』(333DISCS 25)
参加アーティスト:achordion、tico moon、naomi&goro、
         MOOSE HILL、中島ノブユキ
掲載店:cafe in cave、くるみの木、cafe bagel、KUSA.喫茶
    はちはち、cafe la famille、温々、ゼルコバ、
    アンリロ、SUNNYSIDEWORKS、ドマカフェ、麦小舎

全て、順不同、敬称略。


お値段など、詳しくはホームページのオーダー欄をご覧下さい。



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秋の嵐で.
長生村、一時豪雨。



今日来た女性が、小学校の同じクラスだった子にあまりに
そっくりだったので、今にも声をかけそうになったけど、
よくよく考えたら、年齢が全然違う気がしたので、やめた。
その類いの映画を見たせいもあって、もう何年も思い出した
ことのなかったその子が気になってしまい、段ボール箱から
卒業アルバムを引っ張り出した。
とてもおとなしい子だったので、あまり印象に残ってなかった
のだが、今から見ると、ひときわ美人な小学生で、そうか、
3年間も同じクラスだったんだ。。

この何億もの人の生きる地球上で、同じクラスやキャンパスや
職場になってすれ違うことのできた、わずかな数の同士たちが
今、幸せで、完全で、ナイスな、ベリーベリーナイスな人生を
送っていればいいのにな、
とちょっと思った。



夜更け前、突風で秋桜、きれぎれ。






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明日土曜日は、お休みさせて頂きます。
日曜日は通常営業です。


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焙煎のこと.
KUSA.喫茶は色々あって焙煎機が店の奥に隠れてるんだけど、
その見えるか見えないかの焙煎機に興味を示すのが
女の人が多いのに驚いている。
今日、焙煎の修行をさせて欲しいと、久しぶりにしかも
若い女性から申し出があった。
自分の珈琲を気に入ってくれて、それを学びたいと言って
下さるのは、とても嬉しい。ほんとに。
でも、やはり、今の自分には許容量を超える事なので、
丁重にお断りさせて頂くしかない。
以下の点で。


1.焙煎のメソッドがまだまだ確立できていないこと。
  農産物である珈琲豆を寸分違わず、日々全く同じ味に
  仕上げるのは、これはもう物理的にはまず不可能だ。
  わずかな火加減、一秒の焙煎工程、その日の室温、湿度、
  風向きによって、どんなに微調整を加えても、やっぱり
  それは昨日と100%同じものではない。
  もちろん、それを極限まで自分の味に再現するために、
  毎日毎日、データを取り、焼き加減を見つつ、
  我々は豆と対話しているのだ。
  でも、そんな試行錯誤の過程を、筋道だてて人様に
  教えるなんて、やっぱりまだ無理だ。
   
2.焙煎スペースが小さいため、焙煎作業に二人が携わることが
物理的に厳しいこと。

3.焙煎中は焙煎機と私との一対一の対峙。
  例え家族であっても後ろで誰かに見られているだけで、
  やっぱり煎り上がりがぶれてしまう。
  (ように感じてしまう)
  現時点での自分の能力を考えると一人での焙煎がベスト。




私達がその日の出来に心底がっかりして、止むなく全部を
焙煎し直したり、お客さんの「美味しかった」という言葉に
一喜したりするのは、なぜだろうか。
それは、ただ必死に、ただただ必死にやってるからだ。



でも、今日の女性の心意気は、とても心に突き刺さったし、
励みになったのは、間違いなく確か。







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お知らせ.
今週の土曜日、25日はお休みさせて頂きます。




bara








麗しの薔薇。


今日は、かなり多めに焙煎していたのですが、
近くの神社で催しがあったせいかどうか、
通常の日曜日よりさらに立て込んでしまい、
午後2時半の時点で、全種類の珈琲豆、ケーキ、パンが
品切れになってしまいました。
嬉しいことですが、お求めになれなかったお客様も多数
いらっしゃって、申し訳ございませんでした。

また、どうぞ宜しくお願い致します。






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咲いたよ、薔薇が.
昨年、お客さまから頂いたバラがあって、
うちの庭土に合わなかったのか、
やややせ気味になっていたが、
朝、オレンジ色の美しいバラの花が咲いた。
これは、どうしたって嬉しいことで、その時、
私は朝の焙煎を終えたばかりで、
集中していてぐったりしていて、
朝の庭のきれいな空気の中、一本だけ煙草を吸いながら
聞こえるのは、鳥のさえずりと神社の遠い鐘の音だけ。
木々の間からは、一日の幸せを予感させる光が漏れてきていて
ふと視界にとまる、秋の一輪のバラ。

そして、そういう一瞬、ほんとにそんな瞬間にだけなのだ、
私達に世界の断片が垣間見えるのは。
現代詩人たちの戦いざまが、少しだけ理解できたような気が
するのは。



こんな途切れ途切れの抜粋は嫌だが、
例えばこんな詩のひと破片。

『聴け、
 雨のふるあらゆる都市、熔鉱炉、
 真夏の波止場と炭坑から
 たったひとりの飢えた子供の涙がいるばかりに、
 四千の日の愛と四千の夜の憐れみを
 われわれは暗殺した

 
 一遍の詩を生むためには、
 われわれはいとしいものを殺さなければいけない
 これは死者を蘇らせるただひとつの道であり、
 われわれはその道を行かなければならない』






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10月25日(土)は、お休みさせて頂きます。


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咲いたよ、薔薇が.
昨年、お客さまから頂いたバラがあって、
うちの庭土に合わなかったのか、
やややせ気味になっていたが、
朝、オレンジ色の美しいバラの花が咲いた。
これは、どうしたって嬉しいことで、その時、
私は朝の焙煎を終えたばかりで、
集中していてぐったりしていて、
朝の庭のきれいな空気の中、一本だけ煙草を吸いながら
聞こえるのは、鳥のさえずりと神社の遠い鐘の音だけ。
木々の間からは、一日の幸せを予感させる光が漏れてきていて
ふと視界にとまる、秋の一輪のバラ。

そして、そういう一瞬、ほんとにそんな瞬間にだけなのだ、
私達に世界の断片が垣間見えるのは。
現代詩人たちの戦いざまが、少しだけ理解できたような気が
するのは。



こんな途切れ途切れの抜粋は嫌だが、
例えばこんな詩のひと破片。

『聴け、
 雨のふるあらゆる都市、熔鉱炉、
 真夏の波止場と炭坑から
 たったひとりの飢えた子供の涙がいるばかりに、
 四千の日の愛と四千の夜の憐れみを
 われわれは暗殺した

 
 一遍の詩を生むためには、
 われわれはいとしいものを殺さなければいけない
 これは死者を蘇らせるただひとつの道であり、
 われわれはその道を行かなければならない』






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秋桜.
木曜日、長生村、秋晴れ。
ガーデンの無造作なコスモスが風に揺れてる。

KUSA.のガーデン。
イモリ、カエル、コオロギ、蟹にカマキリ.....
東京から小一時間の土地とは思えません。。。
でも、うちの庭は、珈琲の香り漂う場所。
人の気配に揺れる庭。
手つかずで猥雑であっても、
それでも私たちの愛すべき庭。






楽しみにしていた、ガイ・リッチーの新作DVD、
夜更かしまでして見た「リボルバー」はやや不発で、
んー、傑作「LOCK,STOCK,TWO SMOKING BARRELS」
でも見直すかと思っていた矢先、奥さんのマドンナとの
離婚報道。
こんなに才能ある人であっても、現実の目の前にいる、
たった一人の人とさえ関係を築き上げるのは至難の技
なんだな。
人と人とのつながりほど、楽しく素敵なことは無いが、
そのコミュニケーションが深くなればなるほど、
努力や忍耐や情や、、様々な力が必要になってくる。



愛する人のそばにいる為には、
踏ん張らなくてはならないのだ!!






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秋桜.
木曜日、長生村、秋晴れ。
ガーデンの無造作なコスモスが風に揺れてる。

KUSA.のガーデン。
イモリ、カエル、コオロギ、蟹にカマキリ.....
東京から小一時間の土地とは思えません。。。
でも、うちの庭は、珈琲の香り漂う場所。
人の気配に揺れる庭。
手つかずで猥雑であっても、
それでも私たちの愛すべき庭。






楽しみにしていた、ガイ・リッチーの新作DVD、
夜更かしまでして見た「リボルバー」はやや不発で、
んー、傑作「LOCK,STOCK,TWO SMOKING BARRELS」
でも見直すかと思っていた矢先、奥さんのマドンナとの
離婚報道。
こんなに才能ある人であっても、現実の目の前にいる、
たった一人の人とさえ関係を築き上げるのは至難の技
なんだな。
人と人とのつながりほど、楽しく素敵なことは無いが、
そのコミュニケーションが深くなればなるほど、
努力や忍耐や情や、、様々な力が必要になってくる。



愛する人のそばにいる為には、
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