房総、快晴。
空気が澄んで、珈琲の匂いもきれいに溶けてく。
メジロもいつにも増して寄って来て、お客さんがわいわい。
クリスマスから年末年始にかけての慌ただしさもひと段落ついて、
ほっとひと息。
日が沈んで、卸し用に5kg焙煎する。
裏道には夜霧。
昨夜、ここから遠くソマリアの国境近くでは、
まだ夜露も乾かぬうち、不毛の砂漠地を難民達が
銃撃かきわけ避難。
そこから何百キロか先、隣国、ケニアで採れた珈琲豆を、
深く、深く。
焼き上がりの豆は、苦いのに、果実のような酸。
この地に特徴的なこの味は、ソマリアの砂塵の味。