小田原で小さなカフェを開業予定のパティスリーの方とミル導入の擦り合わせ。
とても雰囲気のある方。
それにしても電動ミルはカリタ社も富士珈機社も部品代高騰につき大幅に値上がりが続いている。
ここ数年、適正商圏の見定めも含めて開業のハードルが上がっているのは間違いなく。
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税理士さんと確定申告の最終ミーティング。
売り上げ上がれど利益が下がる、つまりは増収減益、これは良くない傾向だと指摘される。
要因は仕入れ高につきる。ストレートに価格転嫁できないのが全ての要因。
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リキッドアイス珈琲の焙煎もスタート。
リキッドのローストは通常のローストとはまた違った神経を使う。真空充填の際の熱処理などの
工程を加味しなくてはならないからだ。
そのため、製作前には毎年、町工場の職人さんと綿密な打ち合わせを重ねていく。
そして最終的には体力勝負になる。
夜半過ぎ、数十キロの珈琲豆を夫婦でぜいぜいと運搬、ピッキングしながらそう思っている。
ギャングたちよ、さようなら。
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バレンタインの季節商品も数年ぶりのリリースだったが、ホワイトデー商品はさらに
15年ぶりくらいか。お陰様で全てご予約完売になって、何となくほっとする。
檸檬ケーキの初恋のような爽やかさがベタに美味なので。
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ダンクスタイル珈琲製作に加え、リキッドアイス珈琲の製作も例年よりさらに前倒しで
スタート。町工場さんとの打ち合わせも長引き、夏までローストスケジュールが手一杯。
4月までのプライベート予定は当面白紙にした。
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月イチの「実験音楽喫茶」はほぼ趣味。音質にも音量にもあまりこだわっておらず、
選曲の妙のみ。厳選した珈琲ともに詩的実験性を感じてくだされば。
既に話題だけど、CHO CO PA COのシャーマニズムを纏ったジャムミュージック?とも
言える気だるさは何物にも代え難い。
何年かに一度出てくる極東のエキゾチズムを世界音楽に昇華させていくミュージシャンたち、
Flower Travellin' 然り、芸能山城組然り、もちろんBOREDAMSやOKIだとか、そういう
系譜だと勝手に位置付けている。
実験音楽かどうか知らないが、当日のリストにインする。気づいた人はぜひ、
3月は10日(日)に。
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最近仕事で赤羽にちょくちょく。
午前1時の魔界みたいな光が、孤独でとても好き。
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3月の店舗開放日は毎週水曜、土曜
+ 3/10(日)です。
⭕️ 喫茶営業
(3/10は実験音楽喫茶。自然風景を少し歪ませるような解体曲を中心に流していきます。)
🔵 FACTORY DAY (珈琲豆とデザートの販売日になります。喫茶はございません。)
なお、オンラインショップは日曜日以外は全日焙煎、発送しております。
]]>少し寒さも和らいで、仕込み中に「MONEY JUNGLE」をずっと流していた。デュークエリントンのアルバムの中では個人的なベストだし、
ミンガスのベースの中でも縦横無尽な感じがとても好き。
とは言えエリントンもミンガスも作品多すぎるので、あくまで個人的な範囲では。
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春のダンク珈琲製作に着手。
これから数週間は夜間のローストに身を削られる。
「FLOWERY」「DECAFE」以外に1 ROOM COFFEEさんとCB PACさんのオリジナルダンク春の部も製作予定。
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食欲が止まらずにいる。喫茶白月さんからいただいて、最後の一つを大切に冷凍しておいた「大網の栃餅」を砂糖醤油で食べる。
栃の実のあく取りには半月もの大変な手間暇がかかるそうで、まさに滋味深く。
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半期に一度の煙突解体清掃。夫婦半日がかりで体力は削がれるが、ストレスフルな雑事は忘れられる。
屋根からの中空にて梅、満開。
「率直に言って、人間はもういいよ。」
と語っていた思想家の言葉が身に沁みる。
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いつものことながら長い長い一日だった。
焙煎して何度も繰り返しカッピングして、
出荷して焙煎する。
合間にスタッフからノマド生活についての話を投げかけられ、そういえば昔、ノマド的生き方に憧れていた時があって、アンビエント&マージナルな音楽好きの友人と詩的ユニットを組もうと盛り上がり、nomadという名刺を作ったこともあるのを思い出す。
でもそんなことをすっかり忘れていたほど今は私の中では色褪せてしまっている。
それが時代のせいなのか、単純に自分の歳のせいなのかよくわからない。
友人の子が志望校に合格。
春間近。
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札幌のススキノとは規模が違うものの、旭川のサンロクも道内第2の歓楽街で有名。
旭川へ行くと言ったら北見に住む友人が「36も昔の勢いはすっかり翳ってるよ」と嘆いていたのだけど、飲み屋やラーメン店は夜明けまで営業しているし、バーも健在、積雪の中で光も煌々としている。
午前3時半。
除雪車の響く音、ラードの充満した匂い、粗野な男たち。
粉雪舞う道中央で天上との境界線が霞んでく。
ホワイトノイズだ。
花と散る。
ファーゴのシーズン5は夜な夜な面白い。
シーズン1の次によく出来ていると思う。
それでももちろん映画版「FARGO」には勝らない。友人がミネアポリスに住んでるからだけではないが親近感も圧倒的。
「床に死体。隠そうとしていたのがあなたの相棒と3人。何のために?
そんな金より価値のあるものがある。
見上げてみて。こんなにもいい天気なのに、私には理解しようがない。」
店頭でお配りした営業カレンダーに一部ミスがございました。
今月の日曜喫茶は2/4(日)になります。
申し訳ございませんでした。
2月の店舗開放日は毎週水曜、土曜、
2/4(日)のみになります。
⭕️ 喫茶営業
(2/4は実験音楽喫茶。窓からの自然を少し歪ませるようなサンプリング曲を中心に流していきます。)
🔵 FACTORY DAY (珈琲豆とデザートの販売日になります。喫茶はございません。)
なお、オンラインショップは日曜日以外は全日焙煎、発送しておりますのでご安心ください。
少し、陽が延びた。
友人たちとの待ち合わせ前の夕刻。
鶏の素揚げ、もつ煮込み、乾いた枝豆。
店舗開放日は現在、水曜、土曜のみになります。
⭕️ 喫茶営業
🔵 FACTORY DAY (珈琲豆とデザートの販売日になります。喫茶はございません。)
なお、オンラインショップは日曜日以外は全日焙煎、発送しておりますのでご安心ください。
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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昨年私は、いや昨年も私はと言った方がいいけど、たくさんのことを学んだと思う。
それは人間の愚かさとちっぽけさみたいなもののことだ。
愚かさの中であっても、多分うちの珈琲はとても誠実だ。
古き良き珈琲には興味がなくなった。
ブームのような珈琲にもあまり惹かれない。
ただポエティックで異質で攻めた珈琲を今年も作り出していく。
傷ついた珈琲と言っても良いかもしれない。
本年もお付き合いくだされば嬉しいです。
神秘的で、ゆらゆらとしていて、妖艶で。
大多喜町の「fumi」さんの薔薇。
珈琲店の店内にわずかにクリスマスの色が舞う。
『この街を
出ていく人の
行く手にも
静かに雨が
降るとの予報』
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馴染みの神社はいくつかあるのだが、その中でも最も気の置けない神社が学生時代に通っていたこの神社だ。
傍らにはシンプルだが機能美に徹した木造建築の図書館があって、書架の奥にひっそりとあったレコード棚からジャズと古いロックのLPをよく探し出していた。
今は取り壊されている最中で工事車両に占拠されてしまっているが、それが文化の衰退なのか新陳代謝なのかはわからずにいる。
境内に響く小さな子供らの笑い声と母親たちの穏やかな笑みが昔と変わらずとても幸せそうだったからだ。
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店舗開放日は○印の日のみになります。
赤丸 喫茶営業
青丸 FACTORY DAY (珈琲豆とデザートの販売日になります。喫茶はございません。)
なお、オンラインショップは日曜日の焙煎がお休みのため、出荷はお休みしておりますが、その他の曜日は焙煎ともにフル稼働しております。
季節柄、休む間もなく業務に追われている。
それでもセレクトショップのオーナーさん、金属の作家さん、リキッドアイスの工場長、プロフェッショナルなカフェのスタッフさん...多様なジャンルの方々とお話しする時間は幸せ。
今日は秋日和。
ご存知革の『 kurosawa 』さんと『手紙社』のコラボレーション。
新作の表裏デザインもストーリー性があって、これぞ『kurosawa 』さんの真骨頂に思える。
コロナ自粛明け最初の秋にふさわしい、唯一無二の展示。
at 手紙社 2nd story
〜11/26
2度だけ衣装を担当していたことがある演出家さまと仲間の演劇。
演出家は昔、とてもパンキッシュだったけど(頭脳が、表現が、)、
今回はストレートプレイのようで、今年のベストだと友人が言っていた。
笑いが予見的で、間髪入れない展開は昔から彼女の真骨頂。
ああ、他人の真っ直ぐさは歳を取るたびに羨ましく感じてくる。
それを維持するのはとても難しいことだからだ。
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毎年微修正を重ねているが、今冬はじっくりラム酒に浸けたドライフルーツを増やし、
甘い果実感が少しアップしている。
それに合わせて、シュトレンのブレンドも大幅に動かした。
最終的には3種に絞り、弊店のブレンダー交えて全スタッフのカッピングを経て、
今夜半に最終微調整に入る予定。
タイトルは「冬の扉」。
かの有名なアルバムに恥じぬよう全神経の丹精こめる。
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少しタイムラグな作品鑑賞になってしまったが、濱口監督の「ドライブマイカー」は噂に違わず
年間ベストレベルの傑作だった。
色んな観点から印象的な作品であるのだが、大切な一つはパク・ユリムの手話にある。
話言葉に美しいものとそうでないものがあるように、手話にも圧倒的に美しい手話というものが
あるのだということを私たちは画面越しに目撃するだろう。
そして、もう一つはチェーホフの時代を超えた感動的なテキストだ。
たとえ劇中劇であっても全く薄れることがない。
それは既に30年前に中原俊監督版「桜の園」でも実証済みではあるのだが。
ああ、芸術の秋だな。
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店舗開放日は⭕️🔵印の日のみになります。
⭕️ 喫茶営業
🔵 FACTORY DAY (珈琲豆とデザートの販売日になります。
喫茶はございません。)
]]>天然酵母パン『ペジーブル』さんが茂原市役所へのテイクアウト店をご出店するにあたり、珈琲を担当することになり打ち合わせを重ね、優しいけどしっかりとしたパン生地に合わせ、トラディショナルで香ばしい珈琲を軸に据えた。
採用しているスイスの全自動マシンの名機「JURA」社製マシンも大変興味深い。
KUSA.の卸しショップさんの中で全自動マシンとしてはイタリア製saeco社の採用実績が多く、こちらもタフなマシンで尚且つしっかりとしたエスプレッソも出すのだが、saecoが撤退した今、このJURAのマシンも濃厚かつクリーンな抽出でこれからのショップの先駆けになりそうだと思う。
セミオートのマシンは別物なのでまた違う機会に書きたいが、とにかく外房総のパブリックスペースでトラディショナルなカフェラテが提供できるのは光栄。
10月にして昨年の通年焙煎量を超えた。
今秋からはコロンビアナリーニョエリア、ケニアキリニャガエリアと大御所のリリースが間近なので、
休みなく焙煎に追われるだろうが、でも考えてみれば自営業なんていつの時代もそんなものだ。
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漁港から漁港へと、車を走らせる夕方。
この辺には何もないと言う人もいれば、ここには自然の全てがあると言う人もいる。
結局、外房総はそんなアンバランスさこそが最大の特徴なのだろう。
そんなことを考えていたのも、年老いた後にここに住み続ける意味みたいなのを最近よく自問自答しているからだ。
帰り途、信号待ちの間に表示板の英文字をぼーっと眺めていたら、漁港の英訳はfishing portなのだとか。
窓からは湿った潮風。
新鮮な気持ちだ。
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「ちひろ美術館」までちょっとしたご縁があって『谷内こうた展』を観に行く。
年老いた後はこんな街に住みたいなと思わせる閑静な住宅地を抜けた先にそれはある。
こじんまりとしたとても精悍な美術館なのに学生の頃、一度来たきりだからなのか中庭以外の何もかもを思い出せない。
多分、私が絵本にはあまり精通していないせいだ。
でも、観覧者の9割が女性であることに驚き、戸惑いながら、谷内こうたさんの「赤い自転車」や「雨のふる道」と一人対面していたらとてもじんとしてしまい切なくなってきたのだ。
それは、まだまだこの世界は自分の味方でいてくれるんだと思わせてくれる力が彼の作品に備わっているからだろう。
感謝だ。
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店舗開放日は⭕️🔵印の日のみになります。
⭕️ 喫茶営業
🔵 FACTORY DAY (珈琲豆とデザートの販売日になります。喫茶はございません。)
]]>生豆の学会に出席。
スペシャルティ珈琲の混迷期に突入した今現在の珈琲マーケットをグループで共有する。
ただ、考えてみれば私たちの焙煎所は約20年前からスペシャルティ珈琲だけを焙煎し、
そこにポエティックな香味を加味してきただけだ。
なので、今さら私たちにできることと言っても今いるポエティックな顧客さまたち、
これから出会うかもしれないポエティックなお客さまたちと歩調を合わせて突き進むことだけだ。
岐阜の優れたロースターの方と話をしていて、そう確信する。
長丁場の会合が閉会し、会場を出て、息をついて見上げた時、そびえ立つ旧東京タワーの
圧倒的なライティングに身体がすーっと飲み込まれそうになる感覚が残業続きの会社員時代を
思い出させてとても懐かしい気持ちになる。
サヨナラ東京夜景。
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'23のDrum'n Bassの重要盤だと思ってる
YORKの「PYRAMID ep」が上がってきた。
深夜に沈む音。
マジョリティへのマイノリティからの真っ当な反逆、個人的にはそれがDnBの意義だと思ってる。
沈み込むドラム、リキッドファンクの流れを汲むシンセサイザーが、何もない田舎道の県道に町中華とコンビニの看板だけが無機質に浮かび上がるを素通りしてる。
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さて、秋冬のメイン棚に展示。
独創的な『フルリール』さんのスワッグと珈琲の香りとの'23最後のセッション!
秋の盛りに近いてきたからか終わりの見えない梱包量の焙煎を続けてる。
途中、田舎の三日月。
ふぅとため息つきながらタバコを止めて一年のポケットの残り葉を指でさぐる。
草津とホノルルと那覇の友人たちから
同日にLINEあり。
元気にしてる?
ああ、愛おしいほどに。
暑さと湿気の時期というのは焼き菓子、パンなどの粉物だけでなく珈琲豆の消費量も減るものなのだが、KUSA.メンバーの店舗さんたちのすごいところはこの季節になっても発注量が変わらぬどころか増してくるところ。
学ぶべき点多し。
『mitosaya』さんの美しいジャムがとてもいい感じで気分を紛らわせてくれる。
プラム&パッションフルーツから想起させる味わいを微かな蒸留酒が加わることで覆してくれる。こういうのを食の前衛と呼んでいいのだと思う。
こちらのはお正月にいただいたお屠蘇酸も最高に個性的だった。
新しい舌の感覚と言ってもいい。
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焙煎と出荷に追われる日々。
秋の雲。
暁方みせいの『青草と光線』がフィットする。
まだ「前衛と祈り」のショップスペースが出来たての頃、彼女の『ウィルスちゃん』は絶対に仕入れておこうと思っていて、思潮社の担当の人に無理を言って10冊近く押さえていたのが懐かしい。
買ってくださった方から今でも感想をポツリポツリといただくのは暁方さんの詩の力。
「陽光」とか「雪解けの雫のたてる蒸気」とかの言葉が彼女の詩のフレーズに組み込まれると
それは情緒的というより希望が湧いてくる一節に変わるのだ。
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店舗営業は⭕️🔵印の日のみになります。
⭕️ 喫茶営業
FACTORY DAYです。
(珈琲豆とデザートの販売日になります。
喫茶はございません。)
]]>宮崎という県はまだ川崎〜日向港をフェリーが運航していた頃、ごく小さかった時に訪れて以来だったのだけど、こちらのカフェとご縁あって何度か再訪するうち、実に食が豊かな地だと認識するようになった。
チキン、牛肉、マンゴーは言わずもがな、寿司、ラーメン、ういろう、チーズ饅頭と美味い物づくしだ。
そして、この『VOTE』さんはその宮崎県高原町の田舎道に看板もなく突如現れる。
ごくミニマムな調度品とインテリア、音もなく静けさが重視された佇まい。隠れた名店で培った技術を独自の作品へと昇華させたプレートと焼き菓子たち。
それらに九十九里の珈琲が呼吸を合わせたようにセッションされ絡み合う。
2023年の南九州に位置する、現代カフェのある種の到達地点のよう。
夏の花。
南方の裏道。
むっとした熱気が停滞している晩夏の午後。
少年の自転車が全力で疾走していく。
その真横で汗かきながら見惚れてる。
夏の終わりの焙煎。
3パッチ目の小休止に息をつき、ふと目にする借景は桃源郷のようで。
ここはまだ「流行通信」があった頃、撮影で使われたことのある場所。休憩時に珈琲をふるまったことがある。
そして、数ヶ月経った頃、行きつけだった新宿二丁目近くにあるタイ料理屋でばったりその時のモデルさんの一人に会った。
お互い友達と一緒で、でも私たちグループの方が歳上でもあったのでガイヤーンを何皿か奢ってあげた。
その時に彼女はよく冷えたビールを飲みながら言ったのだ。
「あそこはまるでお釈迦様がいるような場所でしたね」と。
それ以来、私はこの借景を桃源郷のようだとよく喩えるようになった。
あのタイ料理屋の日は確か7、8年前の夏の終わりの頃。
とても良いお盆営業だったと思う。
店を通じて、会いたかった人に会え、
出したかった珈琲をサーブし、
見たかった喫茶風景を見られた。
そして、お盆が終わる頃にはいつもああ今年の夏も終わっちゃうんだとぼんやりとだけど焦らされる。
希望と再生。
行きつけの道、夏の花。
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海もプールもどちらも好きだけど、夏のどうにも耐えがたい暑さとセンチメンタルな静寂のアンビバレントな午後を体現しているのはプールのような気がしてる。
数年ぶりの県内市民プール。
次亜塩素酸の匂いと浮き輪のカラーリングに囲まれて、ただただプールの水上に浮遊している瞬間を心からラッキーに思ってる。
店舗営業は⭕️🟦印の日のみになります。
⭕️ 喫茶営業
🟦 FACTORY DAYです。
(珈琲豆とデザートの販売日になります。
喫茶はございません。)
8/11、12、13、14 は数年ぶりのお盆喫茶。
真夏の灼熱の珈琲を実験電子音とともに。
晩夏の珈琲時間のためのブティック珈琲豆は8/19(土)や8/23(水)に店主、スタッフとコミュニケーションしながら買い付けくだされば幸いです。
8/26(土)から9/6(水)まで夏季休業になります。
]]>’90年代からのガールズフォト→センチメンタリズムフォトの流れは完全に定着し、時代の美として収斂された気がしている。
というのも今夏の全国高等学校総合文化祭に出品されている「デッサン強化月間」という写真作品をたまたま目にしたからなのだが、
それは美術室の女子高校生、3人の構図、
教室を浮かび上がらせるのは放課後の光のみ。
構図、露光、奥行き、タイトル、どれもが素敵で、昭和から令和の流れを止めてしまったみたいな一枚だったのです。
これは外房の住宅地の先、しんとした夏の一瞬。
革命の起こる蒸し暑い前夜、または恋の始まる手前とか。
東京を象徴するようなエスプレッソショップとして開店されて早10年。
4年前に移転されてからはさらに店としての懐が広くなったような気がしている。
'10年代以降のカフェは「ストイック系」「職人系」「寄り添い系」と分けられるが、1room coffeeさんはそのどれもがミクスチャーされた東京カフェの終着地のようにも感じる。
肩の力を抜いてふらっと扉を開けばいい。
あとは店主さんの優しい眼差しに従って良質なフードとエスプレッソなどに身を委ねる。
ここだけにしかない自分時間を紡いでいけるのだ。
所用。
赤羽という街は至るところで程良く柄が悪いのではあるが、初めて入ったこの純喫茶も程良く雑多な客層で訳あり感が充満。
つまり程良く落ち着くオアシススポットである。
純喫茶というより昔からの街の喫茶店という感じで。
でもこんなに繁盛している街喫茶はここ何年かで初めて見た。
美味しい。
夏、だね。
天然氷のフェザーなかき氷も市民プールの売店のどぎついシロップたっぷりのじゃりじゃり氷もどちらも好きだけど、氷って響きだけでテンション上がる。
昨夏はプールサイドで息子と喧嘩して無言で氷を食べてたけど...
でもそういうのも含めぎらぎらした夏がまた来たんだっていう事実が喜びだな。
大網白里市『gallery ten』さんへ会期終了ぎりぎりにIN。
夏の幕開けに弾みをつけたく、サマーカラー満載のTシャツ
たちの間に迷い込む。
最終的にクールさとレジデンスさを兼ね備えたブラックキャットをGET!
アルバムジャケットで言えば、有名なジミースミス「THE CAT」の静かな攻撃性を彷彿とさせる。
そうだ、もうすぐNoism/「領域」東京公演が始まる。
ここの生舞台は動画や静止画で見ている印象とは全く異なる。
舞踏の中に革命的意志がにじんでいるのだ。
早速、着ていきたい。
「beanxious」製フロッキープリント。
最高。
]]>
店舗営業は⭕️の水曜、土曜のみになります。
なお、毎週水曜日はFACTORY DAYです。
(珈琲豆とデザートの販売日になります。
喫茶はございません。)
夏の盛り、皆様とその日だけの珈琲を共有できるのです。
「生きる、喜び」なのでしょう。
]]>そういえば6月は『MAYUPANKOBOさん』の出張の後に宇都宮を訪れたのだった。通過したことはあれど滞在は初めての宇都宮は、聞いていた通りいたるところに点在する餃子店とだだっ広い街道、エリアによって旧赤線地帯特有のしんとした静けさ。
関東有数の軍都であったのが関係するのかどうか...千葉房総、茨城水戸と比べてもヤンキー少年少女たちの比率が高め。
所々、裏道に入り込むとだいぶ昔、バンコクのヤワラート通りで
嗅いでいたすいた匂いが漂っている。
午後2時の風はゆらゆら。
ある種の猥雑なザ・地方都市。
一言で言うならば、「好きな街」ということだな。
]]>
怒涛の4、5、6月だった。
ほとんど休み返上で作業と事務、焙煎、出荷と動き続けてきた。
出張も多い春だった。
でも中でも『にわのわ アート&クラフトフェア2023』が1日だけ史上初めて雨天中止になったものの、
翌日には無事開催されて、なおかつ例年以上に盛況であり、初めて見るブースも多く、胸がキュンとした
のは大きなトピックだった。
運営の方々は本当にお疲れ様。
What a Wonderful Worldとはこういうものかもしれないなとスタッフらと帰り道に笑い転げながら
思っていた。
]]>
病院帰りの紫陽花が開花。
絶対に救いますから、とあなたが言ってくれたドラマみたい言葉を
一年経った今もきちんと記憶に刻んでいます。
]]>
あー、これ、プール帰りのかつての空と同じ色。
東京都写真美術館。
6/16(金)より開催される「本橋成一とロベール・ドアノー」展に向けてのコラボレーションブレンド珈琲製作のためのミーティングと内覧会。
本橋成一氏自らのご登壇とあって、プレス関係者、報道各社多数。
カフェのプロがいるのでブレンド打ち合わせも実にスムーズに進むな。
ブレンド名は『生きる喜び』。
敬愛するマティスの作品ともゆるやかにリンクしている。
とても悪くない。
美術館1F『フロムトップ』さんにてハンドドリップでのご提供、珈琲豆販売されるので、恵比寿で是非。
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雨に包まれた恵比寿へIN。
写真美術館「本橋成一とロベール・ドアノー」の珈琲製作のための。
soothing spaceとあるようにここはなぜか肩の荷が降りる場所。
KUSA.店内でのミーティングセッションに続き、現地での最終ミーティングを半日がかりで。
KUSA.の「winter 2017」または「TRAD 2005」がこの場所に寄り添うようにサーブされる。
どちらもクリーンで余韻が心地良く続くように店主のmayuさんが抽出レシピに沿って渾身の一杯を生み出す。
そして「underground 2007」で創るアイス珈琲はさらにビターさが長い。
彼女の焼くパンは天然酵母の酸味がしっとりとまとわりつき、噛み締めるごとに深い味わいが訪れる。
「心に響くパンを焼く」という言葉どおり、ただ美味しいだけのものとはまた違う逸品。
これでKUSA.のブティック珈琲は、町田の唯一無二のカリスマ『CREIL』さんを筆頭に、千葉のキュートな天才『カナパン』、そしてここ上州のミューズ『 mayupan kobo 』さん!!と孤高のパン職人さんたちと見えぬ糸でのセッションを奏でていく。
再度にさりげなくスリットの入ったパンボードはパン職人の考えたコラボ作品。
サイズ感、厚みととても使い勝手が良い。
午後この場所で、溢れる愛に包まれていたい。
]]>
群馬入り。
朝から薄グレーの空でやや工業的な気分。
ディアンジェロ、808state、そして少しゴア系bitmonx、に古めの日産note、石本泰宏のフォト資料という布陣。
上州で名うての天然酵母パン職人さんの珈琲を担当させていただくための旅路。
店舗営業は⭕️の水曜、土曜のみになります。
なお、毎週水曜日はFACTORY DAYです。
(珈琲豆とデザートの販売日になります。
喫茶はございません。)
6/22(木)オンラインショップにて『KUSA.'s iced coffee Liquid NO.3』のご予約スタート!
夏の幕開けをイメージした『NO.1』、盛夏をイメージして爽やかに仕立てた『NO.2』は完売しております。
『NO.3』はしっとりとした晩夏をイメージした最も調和の取れたリキッドアイス珈琲になります。
雨のち晴れ。
夕方頃、心優しき人からLINEくる。
いつも淡々と励ましてくれる人。
そして、必ず一言、感受性を揺する言葉を残していく人。
「思考こそが身体を作るのだと思う。世間で言われているのとは逆に。
私も姫野さんの後に続きます。」
なぜだか久しぶりにモリコーネのサウンドトラックでも聴きたくなった。
『非情の標的』? 『イングロリアスバスターズ』?
さよなら、世界。
そして高騰するガソリンスタンドと青息吐息。
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「くじけな」という本を持っていたけど、どうしてかそんな気分になったりする。
午後5時。
セブンのいなり寿司と海の風、サーファー少女。
くじけな。
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連日、焙煎、出荷、リキッド製作に追われる。
しかし、ありがたい差し入れも多くある夜の食卓には土気市の苺、亀十のどら焼き、『mash iro』さんのフロランタンとサブレ。
こんなの、控えめに言っても最高過ぎるでしょ。
店舗営業は水曜、土曜のみになります。
なお、毎週水曜日はFACTORY DAYです。
(珈琲豆とデザートの販売日になります。
喫茶はございません。)
5/7(日)×→5/8(月)オンラインショップにて『KUSA.'s iced coffee Liquid NO.2』のご予約開始いたします。
昨日チューリップが突然咲いた。
さっきまでそのチューリップを濡らしていた雨が今になってようやく上がる。
傘を畳む高校生らの一群の上にも花の匂いが降り注ぎ、もう、夏だなと思う。
アイス珈琲、買う。
この9ヶ月で検査結果が一番良かったので、病院から足を伸ばして友人の店まで。
ゆるーくなんて言葉は基本嫌いだけど、ここはゆるくていいんだね。
ある種の店はそれで素敵。
全部抱きしめたい気分。
昨年だか突然CHAIがZAZEN BOYSとコラボした時、その妙な組み合わせにへぇーと友だちと不思議がったのだけど、予想外にマッチングしてたのはどちらのリズム隊も国内最前線に位置する強靭さを待ち合わせているからなのだろう。
なので「夕暮れ空に殺されかかって」という向井秀徳の第一声がベース音に乗る時、
実はロックの本質ってこういうのなんだよなと友だちと納得し合うわけだ。
花は美しい。
野に咲く花もだが、人の手によって再構築された花はさらに美しいと私は思ってる。
作られた花は語るのだ。
例えば、
「さよならを あなたの声で 聞きたくて
あなたと出会う 必要がある」
(枡野浩一)
みたいな気持ちとか。
KUSA.のセンターにこの躍動的な自然物を
配置。
今、この時期だけ。
名店『フルリール』さん+KUSA.
の。