原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

'18.02.04. 本





昨年出版された『房総コーヒー』(暮ラジカルデザイン編集室)1,350円(税込み)です。
ガイドブックではありません。
房総半島の珈琲カルチャーの片鱗が覗けます。延いては、現在の世界の珈琲の動きも垣間見えてきます。
店主たちのストーリーが紡がれており、読み応えあると思います。弊店のパートのキーワードは「辺境」。


こちらの書籍は、珈琲豆と同封出来ます。オーダーフォームのその他商品欄に御記載下さいませ。






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単調な夜間作業の合間に、
Russell Haswell 『Acid Noise Synthesis』。
偏執的な傑作だと思うが、彼の導き出すビートは一部で辺境ビートと呼ばれています。


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'17.11.28.




ポーランドジャズ界最高峰のピアニストの一人、スワヴェク・ヤスクウケのコンサート。
静謐、知的イマジネーションを広げる旋律。
束の間だ。
小雨降る夜。


都立大学前にて。


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'17.06.27.






チェルフィッチュ「部屋に流れる時間の旅」は、震災後の今も生き続けている私達に、罪悪感のような居たたまれなさを与え続ける。

「死んだ」青柳いづみが「生きている」夫に何度も何度も繰り返し投げかける問いかけ『覚えてる?』『覚えてるでしょ?』は、間接的に客席の我らに投げかけられており、心の中ではっきりと答えきれない私は、虚構と現実の合間で恐怖を感じて、涙がこぼれそうだ。

そして、思う。
私達は今日も明日も浮遊し続けるのだろう。
ただただ黄昏ているんだろう。
終着点に至っては靄がかって姿さえ見えない。
加えて哀しいことに、恐らくこれからも永遠と。


はてどうしたものか。
私達はターニングポイントにいるのだ。
答えが永遠にない中で、放棄してしまうのか、それともイマジナリーし続けるのか、それでも思考し続けるのか。




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'17.06.06.


私達のイマジネーションは、記憶によってのみ作られるとジョイスは書いているらしい。
その通りだ。

記憶の断片へ、ダイブせよ。
クレマチス咲く庭先で、
新たな記憶の断片へダイブせよ。




ー ー ー ー ー ー ー
そんなことを思い巡らせたのはiaku 「粛々と運針」を観たせいだ。






会話劇の傑作。
強度な脚本。


如何ともし難い私達の価値観のズレ。
原罪のように私達にまとわりつく、生まれ来る命と去り行く命の不条理。
交錯して抜け出せない。


『手始めに、俺は、子猫を探し出すことにするよ。』
(希望は、それからだ。)

夫の最後の台詞は、ともすると日常の目の前の事からも目を逸らしたくなる私の胸にずしんと響く。




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'17. 05.14.

フィールド録音盤にはどうしてか心揺さぶられるものがあって、それは屋外の無限の音の数々の切り取り方、選択、録音方法が見事に昇華された時、聴き手はその原体験に触れるような、原罪に向き合うような、眩ゆい脳内体験を経験することができるからなのだ。

個人的にも、何枚ものフィールド録音盤を聴いているが、Roberto MusciとGiovanni Venosta、二人の稀代の現代音楽家が製作した、第三世界の民族音楽と音の粒子を実験的、電子的に再構築し直した人生に何枚か出会えるかどうかの名盤、
台湾奥地のブヌン族の民族音楽とDavid Darlingのチェロが奇跡的に遭遇したフィールドレコーディング盤、
最近ではDavid Michael の飾り気のない、しかし超高密度な録音盤などなどは間違いない愛聴盤だと断言できる。






そして、昨年出会ったベストは沖縄の神の島、久高島より。
琉球古来より行われてきた幻の祭祀、イザイホーの一部始終。
宮里千里録音。
神々しく郷愁的で神秘的で最も身近的。
諸々の意味で、紛う事なき貴重盤。






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'17.05.06.

両国の実験的スペースと言えば両国門天ホールですが、只今かなりディープな映像特集やってます。




奈良ゆみさんのパフォーマンスソロ観てきました。
松平頼則はマージナル、ミニマム、アヴァンギャルドかつ正統派、どの意味でも世界を代表する現代音楽家の一人かと思いますが、その松平氏が入れ込んだソプラノ歌手です。
松平氏の晩年の作品、ケージの中期楽曲を散りばめながらの圧巻かつ貴重なパフォーマンスでした。




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'17.04.16.

20年振り位に見た、草間彌生展覧。

益々尋常な量でなく。

数十メートルの壁一面に無限の極彩色。





エネルギー貰うなー、
同時に、彼女より未だ若い私達世代の飛び抜けなさ、こじんまりしちゃってる感を引け目にも感じるなー。


芸術家への最大の賛辞。

「狂ってる!!
陽気さが脳を突き抜けてしまった程に。」




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'17.04.01.

その日出会ったみんなが美しくて忘れられない。そんな日がある。
誰にだってある。


焙煎、何とか終わって、夜風に佇む。
音楽と写真。




「増田貴大 2014-2016」

センチメンタルで、ソリッドで、 夕景が時々淫靡で、刹那的。

去年見た写真の中で、最も、哀しい。


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2017.01.31.

言う程コアなファンという訳ではないものの、アルバムを見つけたら視聴位は必ずするし、ライブ情報だって目に止まれば一応インプットはしとく。
でも、せわしなく時が過ぎれば、すっかり何枚かの新作を聴き逃している。
そして、久方ぶりに聴いたそのバンドの音はいつの間にか異次元へと突入してた。
よくあるパターン。
例えば、nisennenmondaiの「N」「N'」「#N/A」の流れなんかが私にとってのそれ。








ドラム主導に変わりはないが、スリーピースの女性三人の偏執狂的な音圧感が生音ハードコアテクノへと姿を変え凝縮された、くぐもった高速夜景の風景を一変させるには十二分な鬼作。


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2016.10.31.


雨が降り出しそうな降らなさそうな、
人の気配を消し去りそうなそうではないような、
曇り空の嫌らしい夕。
渋谷。
ハロウィンの人たちの隙間をくぐって、
MerzbowとRyoji Ikedaのライブ。
会場、外国人も多く、超満員。






秋田昌美氏は、ここ最近のライブでは珍しく自作ギター搔き鳴らし、Merzbow史上最大値に近い拷問のような轟音。50分一曲、途中、眩暈。

続いてRyoji Ikeda、supercodexのライブセット。
dumb type時代からの超重量級の低音変わらず。デニムの裾、手にしてるビールが音圧で揺れる。


極北の音源たち。

鼓膜が破壊されたかのように、翌日になっても耳鳴りが止まず。


音楽の根源は、祈りと祭り事にあるのかもしれないけど、その更なる根底には暴力が通底している、ということを2016年の今、日本ノイズの牽引者と世界最高峰の電子パルス実験音響家が、www xという日本屈指の音響設備を誇るライブハウスで体現してみせた、長い音楽の歴史の中でのある部分、ある側面においての転換点となったと思われる一夜。



外に出て、ハロウィンの行進、継続中。気分、乗らず。

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