花と散る。
ファーゴのシーズン5は夜な夜な面白い。
シーズン1の次によく出来ていると思う。
それでももちろん映画版「FARGO」には勝らない。友人がミネアポリスに住んでるからだけではないが親近感も圧倒的。
「床に死体。隠そうとしていたのがあなたの相棒と3人。何のために?
そんな金より価値のあるものがある。
見上げてみて。こんなにもいい天気なのに、私には理解しようがない。」
原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。 |
花と散る。
ファーゴのシーズン5は夜な夜な面白い。
シーズン1の次によく出来ていると思う。
それでももちろん映画版「FARGO」には勝らない。友人がミネアポリスに住んでるからだけではないが親近感も圧倒的。
「床に死体。隠そうとしていたのがあなたの相棒と3人。何のために?
そんな金より価値のあるものがある。
見上げてみて。こんなにもいい天気なのに、私には理解しようがない。」
ご存知革の『 kurosawa 』さんと『手紙社』のコラボレーション。
新作の表裏デザインもストーリー性があって、これぞ『kurosawa 』さんの真骨頂に思える。
コロナ自粛明け最初の秋にふさわしい、唯一無二の展示。
at 手紙社 2nd story
〜11/26
行けなかった催しのレビューを書くのはずるいと思うけど、以前、
2度だけ衣装を担当していたことがある演出家さまと仲間の演劇。
演出家は昔、とてもパンキッシュだったけど(頭脳が、表現が、)、
今回はストレートプレイのようで、今年のベストだと友人が言っていた。
笑いが予見的で、間髪入れない展開は昔から彼女の真骨頂。
ああ、他人の真っ直ぐさは歳を取るたびに羨ましく感じてくる。
それを維持するのはとても難しいことだからだ。
少しタイムラグな作品鑑賞になってしまったが、濱口監督の「ドライブマイカー」は噂に違わず
年間ベストレベルの傑作だった。
色んな観点から印象的な作品であるのだが、大切な一つはパク・ユリムの手話にある。
話言葉に美しいものとそうでないものがあるように、手話にも圧倒的に美しい手話というものが
あるのだということを私たちは画面越しに目撃するだろう。
そして、もう一つはチェーホフの時代を超えた感動的なテキストだ。
たとえ劇中劇であっても全く薄れることがない。
それは既に30年前に中原俊監督版「桜の園」でも実証済みではあるのだが。
ああ、芸術の秋だな。
「ちひろ美術館」までちょっとしたご縁があって『谷内こうた展』を観に行く。
年老いた後はこんな街に住みたいなと思わせる閑静な住宅地を抜けた先にそれはある。
こじんまりとしたとても精悍な美術館なのに学生の頃、一度来たきりだからなのか中庭以外の何もかもを思い出せない。
多分、私が絵本にはあまり精通していないせいだ。
でも、観覧者の9割が女性であることに驚き、戸惑いながら、谷内こうたさんの「赤い自転車」や「雨のふる道」と一人対面していたらとてもじんとしてしまい切なくなってきたのだ。
それは、まだまだこの世界は自分の味方でいてくれるんだと思わせてくれる力が彼の作品に備わっているからだろう。
感謝だ。
'23のDrum'n Bassの重要盤だと思ってる
YORKの「PYRAMID ep」が上がってきた。
深夜に沈む音。
マジョリティへのマイノリティからの真っ当な反逆、個人的にはそれがDnBの意義だと思ってる。
沈み込むドラム、リキッドファンクの流れを汲むシンセサイザーが、何もない田舎道の県道に町中華とコンビニの看板だけが無機質に浮かび上がるを素通りしてる。
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さて、秋冬のメイン棚に展示。
独創的な『フルリール』さんのスワッグと珈琲の香りとの'23最後のセッション!
焙煎と出荷に追われる日々。
秋の雲。
暁方みせいの『青草と光線』がフィットする。
まだ「前衛と祈り」のショップスペースが出来たての頃、彼女の『ウィルスちゃん』は絶対に仕入れておこうと思っていて、思潮社の担当の人に無理を言って10冊近く押さえていたのが懐かしい。
買ってくださった方から今でも感想をポツリポツリといただくのは暁方さんの詩の力。
「陽光」とか「雪解けの雫のたてる蒸気」とかの言葉が彼女の詩のフレーズに組み込まれると
それは情緒的というより希望が湧いてくる一節に変わるのだ。
’90年代からのガールズフォト→センチメンタリズムフォトの流れは完全に定着し、時代の美として収斂された気がしている。
というのも今夏の全国高等学校総合文化祭に出品されている「デッサン強化月間」という写真作品をたまたま目にしたからなのだが、
それは美術室の女子高校生、3人の構図、
教室を浮かび上がらせるのは放課後の光のみ。
構図、露光、奥行き、タイトル、どれもが素敵で、昭和から令和の流れを止めてしまったみたいな一枚だったのです。
これは外房の住宅地の先、しんとした夏の一瞬。
革命の起こる蒸し暑い前夜、または恋の始まる手前とか。
怒涛の4、5、6月だった。
ほとんど休み返上で作業と事務、焙煎、出荷と動き続けてきた。
出張も多い春だった。
でも中でも『にわのわ アート&クラフトフェア2023』が1日だけ史上初めて雨天中止になったものの、
翌日には無事開催されて、なおかつ例年以上に盛況であり、初めて見るブースも多く、胸がキュンとした
のは大きなトピックだった。
運営の方々は本当にお疲れ様。
What a Wonderful Worldとはこういうものかもしれないなとスタッフらと帰り道に笑い転げながら
思っていた。
昨年だか突然CHAIがZAZEN BOYSとコラボした時、その妙な組み合わせにへぇーと友だちと不思議がったのだけど、予想外にマッチングしてたのはどちらのリズム隊も国内最前線に位置する強靭さを待ち合わせているからなのだろう。
なので「夕暮れ空に殺されかかって」という向井秀徳の第一声がベース音に乗る時、
実はロックの本質ってこういうのなんだよなと友だちと納得し合うわけだ。
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