原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

'24.2.20.

 

いつものことながら長い長い一日だった。

焙煎して何度も繰り返しカッピングして、

出荷して焙煎する。

 

合間にスタッフからノマド生活についての話を投げかけられ、そういえば昔、ノマド的生き方に憧れていた時があって、アンビエント&マージナルな音楽好きの友人と詩的ユニットを組もうと盛り上がり、nomadという名刺を作ったこともあるのを思い出す。

でもそんなことをすっかり忘れていたほど今は私の中では色褪せてしまっている。

それが時代のせいなのか、単純に自分の歳のせいなのかよくわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

友人の子が志望校に合格。

 

春間近。

 

 

 

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'24.02.08.


札幌のススキノとは規模が違うものの、旭川のサンロクも道内第2の歓楽街で有名。

旭川へ行くと言ったら北見に住む友人が「36も昔の勢いはすっかり翳ってるよ」と嘆いていたのだけど、飲み屋やラーメン店は夜明けまで営業しているし、バーも健在、積雪の中で光も煌々としている。











午前3時半。

除雪車の響く音、ラードの充満した匂い、粗野な男たち。


粉雪舞う道中央で天上との境界線が霞んでく。

ホワイトノイズだ。







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'23.12.21.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神秘的で、ゆらゆらとしていて、妖艶で。

 

大多喜町の「fumi」さんの薔薇。

 

珈琲店の店内にわずかにクリスマスの色が舞う。

 

 

 

『この街を

 出ていく人の

 行く手にも

 静かに雨が

 降るとの予報』

 

 

 

 

 

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'23.12.08.

 

 

 

 

 

 

馴染みの神社はいくつかあるのだが、その中でも最も気の置けない神社が学生時代に通っていたこの神社だ。

傍らにはシンプルだが機能美に徹した木造建築の図書館があって、書架の奥にひっそりとあったレコード棚からジャズと古いロックのLPをよく探し出していた。

 

今は取り壊されている最中で工事車両に占拠されてしまっているが、それが文化の衰退なのか新陳代謝なのかはわからずにいる。

境内に響く小さな子供らの笑い声と母親たちの穏やかな笑みが昔と変わらずとても幸せそうだったからだ。

 

 

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'23.11.29.


季節柄、休む間もなく業務に追われている。


それでもセレクトショップのオーナーさん、金属の作家さん、リキッドアイスの工場長、プロフェッショナルなカフェのスタッフさん...多様なジャンルの方々とお話しする時間は幸せ。











今日は秋日和。






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'23.10.17.

 

10月にして昨年の通年焙煎量を超えた。

今秋からはコロンビアナリーニョエリア、ケニアキリニャガエリアと大御所のリリースが間近なので、

休みなく焙煎に追われるだろうが、でも考えてみれば自営業なんていつの時代もそんなものだ。

 

 

 

 

 

 

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漁港から漁港へと、車を走らせる夕方。

この辺には何もないと言う人もいれば、ここには自然の全てがあると言う人もいる。

結局、外房総はそんなアンバランスさこそが最大の特徴なのだろう。

そんなことを考えていたのも、年老いた後にここに住み続ける意味みたいなのを最近よく自問自答しているからだ。

 

 

 

帰り途、信号待ちの間に表示板の英文字をぼーっと眺めていたら、漁港の英訳はfishing portなのだとか。

窓からは湿った潮風。

新鮮な気持ちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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'23.09.27.

 

生豆の学会に出席。

 

スペシャルティ珈琲の混迷期に突入した今現在の珈琲マーケットをグループで共有する。

 

ただ、考えてみれば私たちの焙煎所は約20年前からスペシャルティ珈琲だけを焙煎し、

そこにポエティックな香味を加味してきただけだ。

なので、今さら私たちにできることと言っても今いるポエティックな顧客さまたち、

これから出会うかもしれないポエティックなお客さまたちと歩調を合わせて突き進むことだけだ。

 

岐阜の優れたロースターの方と話をしていて、そう確信する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長丁場の会合が閉会し、会場を出て、息をついて見上げた時、そびえ立つ旧東京タワーの

圧倒的なライティングに身体がすーっと飲み込まれそうになる感覚が残業続きの会社員時代を

思い出させてとても懐かしい気持ちになる。

 

サヨナラ東京夜景。

 

 

 

 

 

 

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'23.09.19.


秋の盛りに近いてきたからか終わりの見えない梱包量の焙煎を続けてる。

途中、田舎の三日月。

ふぅとため息つきながらタバコを止めて一年のポケットの残り葉を指でさぐる。










草津とホノルルと那覇の友人たちから

同日にLINEあり。


元気にしてる?

ああ、愛おしいほどに。




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'23.09.08.

 

 

 

 

 

 

 

暑さと湿気の時期というのは焼き菓子、パンなどの粉物だけでなく珈琲豆の消費量も減るものなのだが、KUSA.メンバーの店舗さんたちのすごいところはこの季節になっても発注量が変わらぬどころか増してくるところ。

 

学ぶべき点多し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『mitosaya』さんの美しいジャムがとてもいい感じで気分を紛らわせてくれる。

プラム&パッションフルーツから想起させる味わいを微かな蒸留酒が加わることで覆してくれる。こういうのを食の前衛と呼んでいいのだと思う。

こちらのはお正月にいただいたお屠蘇酸も最高に個性的だった。

新しい舌の感覚と言ってもいい。

 

 

 

 

 

 

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'23.08.22.









夏の花。

南方の裏道。

むっとした熱気が停滞している晩夏の午後。



少年の自転車が全力で疾走していく。

その真横で汗かきながら見惚れてる。




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