原色の朝、一杯の熱い、フルーツのような珈琲を飲む。
そのために、必要な言葉たちの徒然。

'20.09.19.


映画もドラマも出会えて良かったというものにはどれも詩が潜んでる。

ナウシカの「あ、王蟲の足跡。」という第一声も、AKIRAの「旧市街だっ!」も、バタアシ金魚の「人に好かれるっていうのはいいことよ」も櫻の園の「行きます。」も、中学聖日記の「だとしても、努力すべきです」も、等しく鳥肌が立つ。

ある、幾ばくかの、ほんのさりげない、忘れがたい詩篇のような空気に呑み込まれたい、呑み込んでみたい。









月末にかけて同業メンバーとのセッション続き。
頑張らなきゃ。




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'20.08.29.



KUSA.喫茶は9/1(火)より、秋営業スタート致します。



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夏の終わり。
最高気温34度の螺旋状の朝。
上空には乱反射する雲。
そんな朝、海へと続く車の列を通り過ぎながら、なぜか違う事を考えている。

1988年の、果てしなかった夏。
永遠に続くかのように思われたカラフルなパラソルたち。
皆が皆、世界の懺悔を謳っているというのに、数m先でなぜか違う事ばかり考えている。







すごく抽象的で、すごく官能的な何か。
そんな音楽。そんな珈琲。


あなたはきっとそれを愛してくれている。
だとか。


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夏期休業などなど.


私は決してハルキストではないのだが、中高の多感な時期に初期3部作に触れ、静かに衝撃を受けた者の一人ではある。
その時は未熟で何に感じていたのか、村上龍派の多かった同級生にも「だってこういうのは過去にないじゃん」程度にしかうまく伝えられなかったけど、吉本隆明の昭和58年評を借りれば、「いわゆる文壇純文学とは方法の出処が全く違う。この出処が違うという意味が、世界の先進的な資本主義がちょっと考えも及ばないところに入ったという理解と重なるわけなんです。ぼくはそう評価する」という衝撃に尽きていたのだと思う。


最近は、小説の存在論としての深部深部へと舵が取られている気がして、逆に衝撃を受けたりはしないけど、この活字離れの時代に本を出せば話題になるという稀有な作家なのは間違いない。

そして、久しぶりに新作の短編を読み、違った意味でシンクロニシティのようなものを感じたのだが、それは学生時代の歌人との交際が脳裏に焼き付いているといった編を読んだから。
私も偶然にも大学生の頃、歌人の女子大生と交流していた事があって(交際ではなくて交流ね)、美術館などに行く時の「連れ」みたいな友人だったが、彼女のトークや彼女の美術評が強く記憶に刻まれて、どうかすると時の節々に思い起こす事が今でもあるのだ。

これがバンドやってる子だったり、イラスト書いてる子だったら当時は珍しくなかったけど、短歌書いてる子は珍しかったし。

その時、頂いた処女歌集(自家製だけど)は、本棚が変わってもいつもひっそり端の方に飾ってある。






『浮きぎみに 歩く人影 つぎつぎと
 煉瓦の壁に 薄まりゆく』



この情緒性の中に潜む死の予感に、20歳前後の私は感性の響きみたいなものを感じていたのだ、恐らく。

まあ、こういう自分なりの分析を当時伝えてあげられれば相手も嬉しかっただろうけど、そういうのは往々にして、歳を重ねた時に気づくものだから。







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さてさて、HPなどではお知らせ致しておりますが、 KUSA.喫茶は、今週末8/15(土)から8/31(月)まで店舗を休業致します。

例年、お盆は営業していて、帰省の方々とお会いするのも楽しみの一つでしたが、なにぶん狭い店内でもあり、現在、時間帯によって三密が避けられない状態になる事も多く、世の中の状況と照らして判断致しました。


online shopは稼働しておりますので、是非、この夏の酷暑の中、身体を浄化するような珈琲をご自宅でお愉しみ頂けたら幸いです。


一部、少々お時間を頂いておりますが、焙煎を間に合わせていきます。
どうぞ宜しくお願い致します。



KUSA. 喫茶 - trackbacks(0)
'20.08.05.





かつて好きだった街並みが色褪せていくのは、ライブで抱き締め合ったり、一緒にアングラ演劇を作り上げたり、地下の秘密バーにどきどきしながら潜入したりしたかつての友人たちが少しずつ波長をずらしながら変わっていくのと同じくらい物哀しい。 


晴れ予報の中の突然の雨の中、 あまりやる気のない土産店で、どんぶりを食べたり、珈琲飲んだり。


知らないうちにガソリンはエンプティ。おまけに4Gはやけに反抗的。


通りすがりの気持ち良く日焼けした男子高校生、女子高生たちだけがやたらと眩しい。

乙。

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KUSA.'s coffee beans→『cafe GROVE』



『CAFE GROVE』さん は富津の森の中にあるが、その森の英気を吸ったかのように、デザートにも珈琲にも生命力がみなぎっている。




チーズケーキ。

見た目以上にボリュームがあり、甘みもチーズの濃厚さも男性オーナーらしく力強い。
とても美味しいです。
因みに、彼の作り出すアメリカンマフィンも中毒性が高く、このマフィンの秘密を知りたくて、こちらで働きたいというスタッフも多いみたいだが、それも納得。
KUSA.のブティック珈琲をこれも男性らしい包容力のある解釈で抽出して下さっているので、是非組み合わせてみて下さい。


KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
'20.07.20.


Roberto Mussiというイタリアの前衛電子作曲家がいて、以前から愛聴してるのだが、夜更けにそんなぐにゅぐにゅした音を聴きながらデカフェなぞを飲んでいたら、無性に甘いものが食べたくなって、冷蔵庫に密かに冷やしていたウイろうを合わせたら美味いこと美味いこと。

ところで個人的に羊羹は大好きだし、フラワーショップの「フルリールさん」なんかはよく珍しい羊羹を差し入れて下さって本当に感謝なのだが、どうも世間では年配の人以外あまり羊羹好きを聞かない。

どこのスーパーやコンビニにでも置いてある食べ物を国民食だと仮定するなら、羊羹は国民食と言って良いのだろうが、そろそろ、その座をウイろうに譲っても良いのではないかと個人的嗜好は棚に上げてぼんやり思う。

愛知県民でもなんでもないけど。










「マッチ擦る   つかの間   海に       
 霧深し」

みたいな、長生〜一宮の夜霧を窓外に見やりつつ。


生存確認できてる、幸せ。


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KUSA.'s coffee beans→『robinet』.


昨年からゆっくりとミーティング、セッションを重ねてきましたお店さんがいよいよオープン致します。






『cafe robinet』さん。
(insta.)
(FB.)

女性らしい繊細なドリップで、深煎りの程良いコク、余韻に複雑な甘みを残すクリーンな珈琲をサーブして下さいます。
茨城県結城市といえば、蔵も多く残る風情豊かな街で有名ですが、カフェでは全国からお客様から訪れる「cafe la famille」さんがとても有名。彼女はそのファミーユさんで長く修行されていた方で、独立後の移転になります。素材に徹底的にこだわったデザートも秀逸なので、既にファンの方も多いです。 素材にこだわりつつ、優しい味わいというよりトラディショナルなしっかりとした美味しさ!









奥行きのある建具から店内に射し込む夕刻の木漏れ日が余りにも美しい。
まるでヨーロッパの古い街の外れにひっそり佇むお店の中にいるよう。

因みに、私は時々「古いヨーロッパのような」という言葉を使いますが、私自身はヨーロッパ好きという訳でなく、イメージ的にはアメリカ好みです。
それでも「ヨーロッパのよう」という表現を使うのは、それくらいの信念を感じられる時です。やはりヨーロッパの国々、都市都市の歴史を刻んだ美しさは圧倒的でもあるので。

コロナ禍での船出ゆえ、週2日営業ですが、訪れた人はきっと自分だけの秘密にしておきたいようなスペースになるでしょう。

KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
KUSA.'s coffeebeans→『CB PACK』.


以前お伝えしていた鎌ヶ谷の、小さくて、でもしんとした美しさのある
セレクトショップ『CB PACK』さん。

今回のコロナ騒動で時期が少しずれましたが、先週、いよいよ喫茶室がオープンされました。


早速行かれた方もいらっしゃって、千葉の優れた物々に囲まれてぼんやりと気持ちの落ち着いた時間を過ごせると。

苦過ぎず、浅過ぎずの絶妙な珈琲をKUSA.も担当させて頂いております。







まだお若く真っ直ぐな男性が丁寧にエアロプレス抽出してくれるので、その時、あなただけの取っておきの一杯になるはずです!

KUSA.の珈琲豆を飲める場所、買える店 - trackbacks(0)
完売のお知らせ.


「KUSA.'s liquid ice coffee '20」は、『NO.1』『NO.2』『NO.3』ともに全て完売致しました。
ステイホームの影響もあるのでしょうか、例年よりも早いペースで完売してしまい、楽しみにされていてお買い逃しされたお客様には申し訳ございません。
スペシャルエディットとして『NO.4』の製作も夫婦でミーティングしてましたが、完成がお盆明けまでかかってしまいそうでしたので断念しました。






本年も2000本近く焙煎に勤しみましたが、お手に渡ったお客様は是非、この暑い夏のひと時をKUSA.のリキッドとともにお過ごし下さいませ。






また、今夏は昨年からリクエストもあり『iijima coffee』さん『1 ROOM COFFEE』さんのオリジナルリキッドも製作致しております。
『iijima coffee』さんオリジナルはふわっと漂う明るい酸が特徴のマイルドアイスで、『1 ROOM COFFEE』さんオリジナルはKUSA.の『NO.1』に近い重厚なビターアイスに仕上がっております。

重ねて是非チェックしてみて下さい。
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KUSA.'s coffeebeans→『mash iro』.


もう武蔵野界隈のキッシュ好きにはすっかり名前の通っている『mash iro』さん。
「キッシュと珈琲の店」と名付けられていて、井の頭の裏通りにひっそり佇んでいる、文学的情緒漂う空気感の店内です。




相変わらず素晴らしいキッシュ。









多くのプロフェッショナルな店舗さんと珈琲豆を通じてセッションしてきていますが、mash iro さんの事を考えると何となく寂しい気持ちになってしまう。
「期間限定」という、私にとっては初めて担当する形態のお店だから。
最初はわくわくし、時にはらはらし、それからメディアにも取り上げられて、ファンも沢山ついて、まだまだこれから有名店になっていくのだろうなという時に終わりが近づく。
やっぱり店は生き物なんだなと。終わってしまうのは胸がチクチクしてしまう。




自然体であって、でも渾身のウインナ珈琲。









若き女性店主がすっと風景に馴染むように2年間切り盛りしてきた、このとても気の置けない小さなカフェは8月までの予定です。
多くに人の記憶に刻まれる一店として。








あまりに美味し過ぎる「ガトーショコラ」。凝縮された経験と実力がこの一品に宿っているかのよう。










(9月以降は、和、朝、緩やか、がキーワードの『栄久』さんが復活します!)




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